
今回のお客様インタビューは、ウェブサイト「通販生活」を運営されている もしくは 通信販売カタログ「通販生活」を発行されている株式会社カタログハウス様です。
カタログハウス様は、カタログ通販業界において早い段階から“品質と選び抜く視点”を強く打ち出されていて、そのこだわりのある商品を誌面・ECサイトを通じて、お客様に暮らしの中に“より良い選択”として届けられています。
そんな同社が企画したのが、会員限定のオンラインイベント「山めぐりすごろく」という会員参加型の販促ゲームです。上位入賞者には、ウェブサイト「通販生活」でのお買い物に使えるポイントが贈られる仕組みで、たのしく参加できるとお客様からも好評といいます。
そんな企画のなかで、上位入賞の方への特典・プレゼントとして配布される木製ノベルティの製作をさせていただきました。
私たちの環境や社会に配慮したノベルティやものづくりが、カタログハウス様の企画や販促としてどういうお手伝いができたのか、株式会社カタログハウス 情報システム部エキスパート 橋本果保里様と、ウェブ通販部 斎藤太郎様に伺ってきました。
森を守りながら、参加者とブランドをつなぐ特別な贈り物。
その誕生の背景には「買い物ついでに社会貢献」をはじめ、創業から連綿とつづくカタログハウス様ならではの“理念の実装力”がありました。
お客様インタビュー
株式会社カタログハウス
 情報システム部 エキスパート
 橋本 果保里様
 
 ウェブ通販部
 斎藤 太郎様
山をめぐるゲームから生まれたノベルティ
「通販生活の世界観にぴったりで、“木のぬくもり×猫キャラ×登山”という組み合わせがとても自然だったんです。」
通販生活ウェブサイトで展開されている「山登り猫みね子さんの山めぐりすごろく」
毎日アクセスするたびに、サイコロを振って、すごろくのように歩みを進めるこのコンテンツは、買い物とエンタメを融合したユニークな施策としてファンを集めています。
この企画で上位入賞者への特典として贈られるのが、猫の可愛らしいキャラクター「みね子さん」木製チャームです。
企画の山めぐりすごろくやみね子さんを企画されたチームは、制作の過程で自然と笑顔に包まれていったといいます。
「山を登る」ようにお買い物を楽しむ
「登山をすごろくのテーマにしよう」と発案したのは、ウェブ通販部の斎藤様。
本人は“ちょっとした思いつき”のつもりで提案していたそうですが、有給明けに出社したらそのアイデアが正式にコンセプトとして採用されていて「まさか自分の案が採用されるなんて」と驚いたそうです。
また、橋本様は「山といったら、峰(みね)。じゃあ、みね子さん?」という声がきっかけで、キャラクター名が自然と決まったり、企画が進むたびに「それいいね」「この表情がかわいい」と意見が飛び交い、企画会議は笑い声が絶えなかったといいます。
この“わいわいとした民主主義的な決まり方”が、いかにもカタログハウス様らしく、長年にわたりお客様から支持される商品開発の力の源になっているように感じました。
みんなで盛り上がりながら、まるでみんなで登山していくかのように、企画は山頂を目指すすごろく販促として形になり、キャラクター猫の“みね子さん”も誕生しました。
ノベルティが“理念”を伝えるメッセンジャーに
すごろく企画上位入賞者にプレゼントするオリジナルノベルティとして猫のみね子さんのグッズをつくる。
このグッズ製作の企画では、もともとは「ぬいぐるみ」の案があったそうです。
しかし、ぬいぐるみでは必要な個数に対してコストのバランスが合わず実現が難しく、ほかの候補を探すことになりました。
“石油製品は使わない。”という方針でプラスチック製品は外れ、
最終的に「自然素材のものを」という声から“木”という自然素材にたどり着き、私たちのサイトを見つけてくださったのがきっかけだったそうです。
「サンプルを見て、木の香りとぬくもりに“これだ”と思いました。」
カタログハウス様の企画は、「買い物を通して社会とつながる」という信念に支えられています。
だからこそ、ノベルティも“プレゼント”にとどまらず、企業の姿勢を語ってくれる小さなメッセンジャーの役割が求められているように思いました。
その信念に合うノベルティ製作会社としてわたしたちを選んでいただけたことはとても光栄です。
この販促企画全体の反響も大きく、「山めぐりすごろく」の参加ユーザーは約140%に増えたというデータも。
“登山のように一歩ずつ進む楽しさの販促企画”と、“木のぬくもりを感じる特典としてのノベルティグッズ”がモチベーションを高める一助となったのだとすれば嬉しい限りです。
木製ノベルティに込められた、“森を守る”という意思

今回、みね子さんの木製チャームの素材として採用されたのは、森の健全な成長のために伐採されたヒノキの間伐材です。
今回の木製チャーム製作でとくに印象的だったのは、素材としてエコだからで終わらず、斎藤様が木の伐採に立ち会い、実際に杭を打ち、伐採の作業を体験されていることです。
「単に“エコだから木”ということではなく、森を整え、次の世代に受け継ぐための素材であることが大切でした。」そう語る斎藤様。
斎藤様は、その後の弊社工場で行われた加工などの工程にも立ち会われています。
木がどのように切り出され、乾燥・加工といったプロセスを経て、どのように一つのグッズとして形になるのか。その全工程を見届けられていました。

https://www.cataloghouse.co.jp/tsunagaru/sugoroku/keycharm/
この木製チャームの木には欠かせることができない”こだわり”があります。
それは、カタログハウス様で管理されているソローの森の木を使うことです。
日本の森では、その多くが人の手が入らなくなったことで荒れてしまっています。
失われつつある人の手を森へと戻すことは、かつてのように緑も生き物も豊かだった日本の森を取り戻すことになります。
そのアクションの一つとして、ソローの森の維持管理で発生する間伐材を使ってつくったみね子さんのチャームが存在します。
「ソローの森を持っているからこそ、間伐材の切り出しから完成までの物語にこだわりたかったんです。
このストーリーがあるから、お客様の反応も良かったと思いますし、グッズ化もしやすかったです。」と斎藤様。そちらの様子は、通販生活のホームページでも公開されています。
その思いをもとに、チャームはヒノキのもつ自然素材ならではの風合いや木目を最大限に生かすデザインに仕上げました。
チャームの裏面には「山めぐりすごろく」のロゴと、かわいらしい足跡の刻印。
「森を歩くように毎日を楽しんでほしい」という願いが込められています。
完成後、社内で配布した際には“とんでもない歓声”が上がったといいます。
「本当に喜んでもらえました。木の香りがするだけで、気持ちがほっとする。そんな安心感や自然の温もり感を感じてもらえたのが何よりでした。」
理念を行動で示す。カタログハウス様の“循環するものづくり”
「お買い物ついでに社会貢献」
この理念を長年にわたり、実践をされてきたウェブサイト「通販生活」を運営するカタログハウス様。それを橋本様が特に感じたというのが、羽毛をアップサイクルしたダウンジャケット。
お客様の使われなくなった羽毛布団から羽毛を回収。丁寧に洗浄や乾燥を施すことでふわふわの羽毛へ戻し、再びダウンジャケットの“あたたかさ”として人の手に戻る。
この循環のストーリーは多くのお客様の共感を呼び、販売開始から瞬く間に完売するほどの人気を集めたといいます。
「最初に企画を聞いたときは、“回収した羽毛を再利用してジャケットに?”と半信半疑でしたが、実際に販売してみたらすぐに完売しました。こういった環境配慮が“特別なこと”ではなく、“当たり前の選択”になってきていると実感しました。」
理念を言葉ではなく“行動”、そして”商品”へ。
今回の木製チャームのようなノベルティひとつにも、この姿勢が当たり前に浸透しているからこそ“環境や社会への誠実さ”と“人の温かさ”を感じるのだなと思わされました。
サステナブルを“楽しむ”発想へ
「環境のために我慢する」のではなく、「環境のために楽しむ」。
カタログハウス様のインタビューを通じて私が実感したことは、そんな“前向きなサステナブル”のあり方です。
カタログハウス様の通販生活では”ピカイチ主義”という考えがあります。一つのジャンルで一つの商品だけにこだわって、これと、決めた商品しか紹介しない。というものです。
そんなピカイチ主義では、製品の機能や性能といった使い心地、便利さなどの基準をテストでクリアしたものだけがカタログに並ぶのですが、そこには環境への思いもしっかりと存在します。
たとえば、電気製品であればコードなどの保護材に環境負荷のあるものが使われいることがあります。
その場合には、採用を見送ったり、環境負荷を考えたオリジナルの保護材を開発もされていて、そちらへ変更をしてから商品として採用するなど、徹底したこだわりがあります。
「利益と社会性のバランスは常に考えてきたテーマなので、買った人がこれを買ってほんとうによかった。と心から思えるようにしています。」
“通販を通じて人を幸せにする”という思いには、機能や性能、デザインといったモノの価値だけでなく、社会やそれを選んだ未来にどういう影響があるのか?までを見据えられています。
しかも、それを”やらなくちゃ”ではなく、”こうしたい。””こうありたい。”という前向きな姿勢や行動として、長い年月で浸透していて「サステナブルを楽しむということ」は企業の文化になっているのだなと思わされました。
まとめ

カタログハウス様のオフィスには木彫りの猫ちゃんがあちらこちらに…
「チャームを手にした社員が“森の匂いがする”といっていたのが印象的でした。これを届けることが私たちのやっていることなんだと実感しました。」
ノベルティを“渡す”だけではなく、渡した先に広がる”小さな物語”を届けるように、販促のひとつのアイテムとしてのノベルティひとつにも、しっかりと企業理念が浸透している。
業界は違いますが、このカタログハウス様の姿勢や文化に「細部に、神は宿る。」という世界的な建築家ミース・ファン・デル・ローエの言葉を思い出させるインタビューになりました。
そして、カタログハウス様は、創業以来「人にも環境にも誠実である」という思想を、言葉ではなく行動で体現されてきています。
チェルノブイリ原発事故後の子どもたちの支援、ドイツ平和村への寄付活動をはじめ、
環境問題においては、少し久しいダイオキシンや、フロンガスの問題など、時代時代の課題に対しても企業の責任として、前向きに解決となるような取り組みをされてきています。
最近では売上の一部を国境なき医師団への寄付も始められたといいます。
時代の流れの一歩先を見据えた“サステナブル経営”を長年にわたって継続されてきた。その利益と社会性のバランスは、まさにいまの環境や社会への配慮が経営に必須となってきた時代にあって多くの企業の模範とも言えるものです。
“環境に配慮しています”という言葉や商品は、いま多く企業の商品やホームページで見かけるようになりました。
そんな言葉が一般的になる以前から、カタログハウス様はその“言葉の先”までを丁寧に想像し、実際の行動にされていて、商品やその先の隅々に至るまで、確かな配慮があります。
その配慮があるからこそ、お客様が実際に触れる体験のすべて、手に取ったときの質感、届いた瞬間のうれしさ、使い続けたときの安心感につながっていて、社会や環境へのやさしさに重なり“これを選んで本当によかった”と、自分の生活を通じて、社会や未来へとぬくもりが届くような心地よさへと繋がっているように思います。
今回のインタビューを通して感じたのは、そうした“心地よさを届ける文化”が、小さなノベルティひとつにまで深く浸透しているということ。
「山めぐりすごろく」で登場したみね子さんのキーチャームにも、カタログハウス様“らしさ”がたしかに息づいていました。
その木のチャームに込められた森の香りとともに、お客様の手のひらから、また新しい“小さな物語”が生まれていく。そんな未来を想像すると、心がじんわりと温かくなります。
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。
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