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株式会社大創産業様 SDGs研修・体験型環境学習「森林について学ぶ」同行取材

今回のお客様インタビューは、100円ショップ「DAISO」を中心に、「Standard Products」など複数ブランドを展開されている株式会社大創産業様。

雑貨や日用品をお手軽に提供されていらっしゃなかで、積極的に環境配慮型素材の採用や再エネ導入といった日常に近い場所でサステナブルな取り組みを進めていらっしゃいます。

そんな株式会社大創産業様にて、昨年12月に開催されましたSDGs研修・体験型環境学習「森林について学ぶ」を私たちフロンティアジャパンにて企画をさせていただき、大創産業様と共同にて開催。大創産業様スタッフの方に体験学習として参加していただきました。本来、いつものお客様インタビューのように参加者に話を聞き言葉を引き出し、このSDGs体験学習の意味を整理する。はずでした。

けれど、当日。

気づけば私は、ほとんど一日中カメラを構えていることに……

そうして参加されている社員の方の声を拾うより先に、目の前の風景や空気を逃さないことに必死になっていました。

なので、今回のお客様インタビューは、「研修の成果をまとめたもの」ではないかもしれません。
SDGs体験学習、その研修の現場に立ち会って気がつけば中に入ってたような、そんな記録として読んでいただけると幸いです。

お客様環境学習
株式会社大創産業
SDGs研修・体験型環境学習
「森林について学ぶ」同行

自主参加で集まった社員たち

SDGs研修・体験型環境学習は、自主参加にもかかわらず、20人近い社員が集まりました。

参加者の顔ぶれは実に幅広く、広報、人事、総務、情報システム、商品企画、デザイン、海外運営、店舗運営・企画、そして監査役まで。
「会社に関わる人たちが、そのまま集まった。」というのが最初の印象でした。

このコーディネートには、檜原村木材組合の鹿毛さんにもご協力いただきバス車内で檜原村について、檜原の森のことについて触れてきただきました。

バスは八王子から、次第に深くなる山道に揺られ、都心を離れて檜原村へ向かう。

車内での鹿毛さんの森のクイズなども和気藹々という言葉がそのままの空気感が、とても心地よかったのを思い出します。

道中、話題になっていたのは、木のグッズのガチャでした。
「かわいい」「これ欲しい」と自然に声が上がり、実際に回したキーホルダー。

部署も立場も違う人たちが集まっているのに、空気は終始やわらかい。
この時点で、私は「これはよくある研修とは違うかもしれない」と感じていました。

ヒノキに、全員でノコギリを入れる

間伐体験では、実際のヒノキの木を伐採する体験からはじまります。

ここで全員が、手引きのノコギリを使い、一本のヒノキに刃を入れて伐採体験を行います。

慣れない作業に苦戦する人もいれば、驚くほどスムーズに引く人も。

それでも、誰か一人が切るのではなく、全員が順番にノコギリを入れていき、最後は、協力いただいた林業スタッフがロープをかけ、「せーの」で全員が引き倒す。

倒れた直後の切り株から、ヒノキの香りが立ち上る。

ふわっと森を覆うように立ち上るヒノキの香りは、どんな言葉を尽くしても語りつくせない木が伝えてくる自然の魅力。

切り倒したヒノキは、手で持てる大きさに切り分け、バケツリレー方式で運びます。
このあと鍋敷きとして使える太さに加工されるといいます。

私は相変わらず、シャッターを切りながら、「これを“体験”と呼ぶのは簡単だけど、本当はもっと身体的な出来事だな」と思いはじめていました。

森は、何もしなければ弱くなる。

間伐体験のあとは、地域で林業会社の方が管理する森に入り、いま森で起きている問題についてのレクチャーが行われました。

この地域に限らず、日本の多くの森は人工林と呼ばれています。
60〜70年前に植えられた杉やヒノキが密集している森がそうです。

かつては、家や家具に使われていた木々。

しかし海外から安価な木材が入ってくるようになり、使われなくなってしまいました。

そうして放置されて、いま問題になってきています。

間伐を一度でも行った森では、木の太さや根の張り方が変わります。

一方で、まったく手入れされていない森では、木々が満員電車のように密集し、根が浅く、細く、脆くなってしまいます。

台風や豪雨の際、このような森は健全な森と比べて土砂崩れを起こす可能性が高くなるそうです。

遠くに見える、新宿のビル群

森の中の開けた場所からは、遠くに新宿のビル群やスカイツリーが、

今、ここの足元で話されている森の話と、私たちが暮らしているあの風景は、ほんとうはつながっていることを一目で理解することができます。

でも、この森の木と、同じように密集して立つビル群。遠いようで近い、私たちの生活や仕事とこの森の間にある目に見えない分断を、どのように結びつけるか。

この時間は、それを考えさせてくれるきっかけにもなります。

新宿や都会からこちらの山を見た景色では、一面青く染まる山のなかで起きている問題に気づくことはできないかもしれませんが、ここにくることで体感として実感することができます。

森の守り手、林業の実情

今回の林業にて、伐採体験などの実施にあたっていただいた檜原村の林業会社さんに少しだけ触れたいと思います。

実際に、林業という事業では、一本木を切って売る。というだけではなかなか成り立たない現実があります。そのため多くの林業などの活動には、補助金や交付金などもあります。

できるだけ補助金などに依存しないようにと、こういった企業研修をはじめ、さまざまに木と街や人を繋ぐサービスや商品をさまざまに協力をいただいています。

ほかにも、お子様との自然教育として、木の苗を植えて長い年月を通じて育てることなど。

自然と街、人の距離が遠くなってしまった今だからこそできることを、私たちと共に進めていただいています。

火を囲み、木に触れる時間

昼食は、ファイアピットを囲んで

檜原の食材をふんだんに使ったお弁当、舞茸の天ぷら。

この舞茸が、驚くほど美味しかった。

食後は薪割り体験。

コースターづくり

そして、私たちフロンティアジャパン檜原工場でのコースター作りへ

枝材を輪切りにした素材の中からそれぞれ好みの形を選び、手仕事やすりをかけます。

時間をかけて丁寧に仕上げる人。
あえて自然の質感を残す人。

最後に、DAISO公式キャラクター「だいぞう」の焼印を入れて仕上げます。

なれない作業ながらみなさん綺麗に焼印をいれています。

焼き跡が木に滲むように残り、

どれも不思議と「その人らしい」仕上がりになっていました。

まとめ、研修の「成果」とは

参加者の方からは、

”普段の業務では得られない現場での体験を通じて、森や素材、商品がどのようにつながっているのかを、自分の身体で実感することができた。今後は、こうした体験で得た感覚を、日々の商品理解や仕事への向き合い方の中で活かしていきたい。”

”実際に森に入り、自然や林業の現場に触れたことで、森林や環境の課題を自分自身のこととして考えるきっかけになった。一人の生活者としても、環境との関わり方を改めて意識していきたい。”

”現地の方や生産者の話を直接聞き、商品が生まれる背景や現場の想いを知ることで、自社や自社商品への理解と誇りがこれまで以上に深まった。今後は、こうした背景も含めて、仕事の中で商品と向き合っていきたい。”

そんな声が聞かれました。

この日あったのは、普段は入らない奥深い森に入り、木の香りや森の空気に触れて、理解より先に身体にしまいこんだなにかを思い出すような感覚。

インタビューは、ほとんどできなかったなかで、カメラを構えて見ていたからこそ、言葉にならないその体験が人になかに湧き上がってくる感情や思いが、いくつも垣間見えました。

真剣な表情で焼印を入れ終え、コースターを手にしたときの、ふっと安心と緊張が解けたときに見える参加者それぞれの笑顔が印象的でした。

誰かに見せるためでも、評価されるためでもなく、
ただ自分の手で作ったものを、静かに確かめるような表情で、

ああ、たぶんこの研修で起きていたことは、「理解」や「学習」という、言葉で言い表すのが不粋といえる心の動く瞬間こそが学びの源泉として、近いのかもしれないと感じました。

「体験を通じて、何を学んだか?」よりも、「体験を通じて湧き上がった、何か」を、それぞれが持ち帰る時間だったのだと思います。

無理に整理しきらず、あえて余白を残すような。

これがこの研修の成果でもあり、自然が教えてくれる学習の価値なのかもしれません。

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なお、見学をご希望の場合は、お問い合わせフォームよりご予約いただけますと幸いです。

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