ここ数年、脱プラスチックやSDGsでの環境や人権への配慮がより一層認知されるようになってきました。
それに合わせるように、一般消費者の購入購買試行も脱プラスチックやSDGsなどの配慮のなされたエシカル(道徳的)商品の購入に注目が集まっています。
内閣府調査でも、エシカル商品とそうでない商品とではエシカルな商品の購入を検討するという人の割合が92.9%という結果が出ています。
日本でも意識の高まりが見られますが、世界を観ると日本以上にこのエシカルへの意識はつよいようです。
国内でビジネスをしている場合はまだまだ、この影響を大きく感じることはないと思いますが、アフターなんちゃらの時代が来るとホテルや旅館といった観光業から徐々に影響がでてきそうです。
というのも、観光業の現状は昨今の事情で観光客の来日が減少(ほぼ0)し、国内での近場観光、マイクロツーリズムがメインとなっています。
ですがこの情勢が落ち着いたら、それまで押さえつけられていたスプリングボードが跳ね上がるように、世界規模で遠方の観光が盛り上がるのでは?とも言われているからです。
Travel Journal online
アフターコロナに思う 観光産業のキーパーソンアンケートから②
https://www.tjnet.co.jp/2021/01/04/aftercoronaq2/
株式会社NTTデータ経営研究所
リカバリー・コロナ及びビヨンド・コロナ アフターコロナを見据えた観光の姿 ~ブランディング観光とワーケーションの推進~
https://www.nttdata-strategy.com/knowledge/infofuture/64/report12.html
Travel Voice トラベルボイス 観光産業ニュース
米国人の2021年旅行意向、「海外旅行」と答えたのは12%、観光誘致で「透明性」が重要なカギに【外電】
これから起きるであろう世界的な時流をつかめるように、Wood+もお手伝いしたいと思います。
また、旅館インバウンド向けのコラムは2023年にインバウンドに特化したコラムも書いています。
世界のエシカル(道徳的)消費について
今のエシカル消費の起こりは2000年のはじめごろといわれます。
先進国の企業がこぞって安価で品質のよい商品を大量につくるために途上国へ工場をたくさん設けたことがきっかけになっています。
工場を設置した企業はその国の労働賃金があがると、これをきらいってより安価な労働力をもとめて別の国へと工場を移したり、搾取的な労働を黙認したりして価格の維持に努めてきました。
2004年ごろから欧州でそれら企業の動きへのアンチテーゼのような動きが見られるようになり、2006年には、人と産業に配慮することがブランドとして扱われ、起業のメッセージとして発信する社会貢献型スタートアップが現れてきました。
それから、このエシカルのながれは衰えることなく欧州から世界的な規模でいっそう大きなながれになってきています。
エシカルは、自然環境への配慮と動物への配慮、そして人権面での配慮とSDGsに比較的近いものではあります。日本では欧州ほど顕著ではありませんが、数年以内には避けられないものになるのは間違いありません。
「成功の秘訣は、何よりもまず、準備すること。」ヘンリー・フォード(フォード創業者)
という言葉もあるので、ほぼ間違いなく来る未来の予測にいまのうちから準備をしておけば未来はあかるい!……はずです。
とはいえ、エシカル(道徳的)なアクションを1から、いや0からはじめようとするとなにから始めていいかわからないものでもあります。
まず、始める一歩目として、いま扱っているアイテムの一部をエシカルなアイテムに置き換えていくことを一歩目にする。というのがエシカルのはじめの一歩目の踏み出し方になるかと思います。
旅行観光業、旅館、ホテルのエシカルとマーケティング
さて、どうして旅行観光業でエシカルが大事になるの?というと、世界的に接触を控えましょうと押さえ込まれている観光客がアフター〇〇で盛り上がるという予測にあります。
インバウンドの観光客が、どん!っと来日する可能性は先にも書いた通りですが、その観光客が来日しはじめる順番がここでの肝になります。
それは、「抑え込みに成功した国から順になる。」ということです。
抑え込みに成功しつつある欧州各国、アメリカといったエシカル消費に敏感な国から次第に増え始める。ということです。
そんななかで、エシカルに気をかけていないアメニティとエシカルに配慮したアメニティでお出迎えするのとでは小さくない差がつきそうです。
マーケティング面では、予約前の認知の段階でエシカルアイテムで競合との差別化をメッセージとして発信ができ、それはそのままブランディングにも寄与するはずです。外観や内装、設備にお金をかけなくても、アメニティを変えることで始められます。
これまでのノベルティのアメニティ
- ・安価で大量消費
- ・プラスチック
- ・価格圧縮が目的
エシカルアイテムのアメニティ
- ・自然や人権配慮
- ・脱プラスチック
- ・ブランディングが目的
エシカルが有効とわかってくると、競合他社もこぞって始めるはずです。
観光、旅行業、旅館業、ホテル業といった宿泊関連産業においては、エシカル消費への一歩目は競合に先駆けて今この瞬間からはやくはじめることにこそ最大の価値がありそうです。
ちなみに、抑え込みに成功しはじめている各国で日本に旅行にいきたいなと考えている旅行客ははすでにあれこれと検索などを始めていると思います。
(旅行にいきたい自分は、ここいきたいな。あそこもいいなと調べています。)
手前味噌だけど、Wood+のエシカル
完全に手前味噌ですが、Wood+では国産の間伐材を用いた木製ノベルティアイテムやオリジナルのOEM商品が中心です。間伐材は、森林の維持に欠かせない間伐から発生した材のことです。つかうことで森をまもるSDgsのアクションにもつながり、自然や動物への配慮につながります。
また、労働についても障害者支援施設や2011年の東日本大震災の被災地でもある南三陸の雇用維持の南三陸国内工場での製造と人権面、雇用面での配慮も行なっています。
これはエシカルには直接つながりませんが、木工加工技術の継承を目指して高齢化の進む林業や木工加工業の職人のてしごとを未来へつなぐ生産体制を整えています。
つかうことで、森を守り、人の雇用も守り、木工技術の継承につながる。人、自然、技術の未来につながるアイテムを取り合っている。と胸をはって言えます。世界のエシカル消費にもばっちり対応できると確信しています。
旅館、ホテルへおすすめのエシカル一歩目アイテム
Wood+が自信を持ってお勧めするエシカルアイテムの紹介です。
トレイ
国産間伐材のトレイで朝食が出されたら映えます。
旅館の朝にでてくるごはんっていっぱい食べたいというより、ちょうどいい量をおいしく食べたい。と思うほうなので、こういう御盆、お膳、トレイに綺麗にのって出てきたら心躍ります。健康系和食ビュッフェのトレイにも良さそうですね。
キャッシュトレー
削り出しのキャッシュトレイ
旅館やホテルでのお会計では、非日常をあじわいにきているのに、そこで普通のお買い物みたいなトレイなんかでやりとりをされると興醒めになります。
この削り出しのトレイなら旅館やホテルの雰囲気をこわすことなく非日常感を維持できるはず。
細部にこそ神が宿ります。(ミース・ファン・デル・ローエ)
スティックキーホルダー/ワイヤーキーリング
いや、もう、これ、露骨にあれです。
ええ、もう全部いう必要を感じませんが、あえて言います。
ルームキーのあれです。
旅館やホテルの雰囲気はすごくいいのに、ルームキーのこれがプラスチックやアクリルというのが多いです。
お客様が旅館にきてはじめて触るものだからこそ、ここにこそ、エシカルアイテムが必要だと思います。
杉のハンガー/くすのきハンガー
旅館やホテルの部屋について、まず何をしますか?と聞かれたら
旅路でつかれた体をベッドやソファ、畳に投げ出す前にきている上着をハンガーにかけます。
旅館についてほっと一息つくお部屋で最初に出会うのがハンガーです。
ここにもエシカルアイテムが必要だと思います。
杉コースター
こまやかなところだけどコースターも
ハンガーに服をかけて、旅でつかれた体を投げ出している間にお湯をわかしてお茶かコーヒーを一杯。
そんな一服のシチュエーションには、コースターがともにあります。
コースターの説明書にこのコースターは宿の近くの間伐材で作られています。といったメッセージが読まれることも多くなります。
一服のシチュエーションにもエシカルアイテムが必要なはずです。
お勧めの全てが全て、重要なアイテムだと思います。
いっそ全部変えてみるのがいいのかもしれません^^;。
まとめ
自分は旅行が大好きで、旅館に泊まるのが好きです。
いまのお出かけができない状況はかなりつらいのですが、晴れてお出かけができるようになったら旅行にでかけたいですね。
さて、エシカル万歳の今回のコラムでした。
旅行、観光業は地域活性化、地方創生などにもつながる事業です。
ちなみに、ですが、WOOD+では産地指定での木製品の制作も承っています。
〇〇県産の木材でお願いしたいんだけど…とご記入いただけると幸いです。
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。
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