先日、東大生の空気中の二酸化炭素を集める技術研究が紹介されていてコラム担当なかのひと的に、DAC(ダイレクト・エア・キャプチャ)技術でねっか。さらに、考え方はプロジェクト・ヘイル・メアリーみたいで、ただただすごいなぁ。と思い本日のコラムを書いています。
コラム担当なかのひとです。
ここ数年、金融の世界で騒がれているESG投資ではとくに脱炭素や炭素中立で気候変動の原因とされる温室効果ガスのひとつ二酸化炭素をいかに減らすかがひとつのテーマとなっています。
先にもあげましたDAC(ダイレクト・エア・キャプチャ)技術というのは、空気中の二酸化炭素などの炭素を直で捕まえる技術のことです。
これが発電所に搭載、実装されれば化石資源系で気候変動の原因となる温室効果ガスを大量発生させる火力発電所でも、温室効果ガスをその場で捕まえられて固定してしまい炭素が発生しないクリーンな発電所となって、カーボンニュートラルにとっても貢献できる。といいます。
自動車業界では欧米でハブリッドも含んで完全に規制がかかりEV化を求めているのは、このDAC技術で発電所の段階で温室効果ガスを捕まえてしまうほうが自動車が炭素発生させてしまうよりよいだろう。という考えからということを耳にしたことがあります。
そのためなのか、自動車業界ではゲームチェンジレベルの大改革。この対応に大変な準備が必要で、F1でレッドブルと参戦していたホンダも、F1に参加していた技術陣の力が必要と撤退を余儀なくされています(でも、今年の鈴鹿ではロゴが車体に復活するとか!)。
今回のコラムは、そんなSDGsやESGに関わる脱炭素、カーボンニュートラルとDACと森について、ノベルティと合わせて書いていきます。
カーボンニュートラル?ポジティブ?ネガティヴ?
かなり以前にESG関連の書籍を読んだときには、このDAC技術についてはまだ課題がある。といったことが書かれていましたが、この間の東大生の研究でも空気中の炭素を捕まえる技術については、なかなかな技術進歩がありそうな気がしてきました。
そもそも、このDAC技術は2010年ごろにはその論が提示されてはいたようで、カーボンニュートラルを超えたカーボンネガティヴ(ネガティヴというとよくないイメージですが、カーボンにとってネガティヴなので、マイナスのマイナスはプラス的に考えていただけると幸いです。)になる。とされて研究が進んでいるようです。
ちなみに、世界的にはこういった炭素を吸収したり、捕まえて、大気から減らすことを、カーボンネガティヴといいます。
カーボンニュートラルは、ニュートラル(中立)でプラスマイナス0。
炭素を発生させてしまっても、プラスマイナス0であれば気候変動は変わらないというのがカーボンニュートラルの考え方です。
ちなみに、カーボンポジティブという言葉も、カーボンネガティヴと同じ意味で用いられるので注意が必要です。(ややこしやですよね。)
・カーボンニュートラル…プラスマイナス0の状態
・カーボンネガティヴ=カーボンポジティブ…炭素を減らしている状態
*補足 カーボンネガティヴという言葉は、マイクロソフト社で用いられてから広まっているようです。
脱炭素(カーボンニュートラル)は、DACか?森か?
さて、このDAC技術があると炭素を減らすことができるようになります。
一方で森もDACで、二酸化炭素をすって、体のなかに固定して、留めてくれます。
このあたりは、小学生の理科で習う内容なのでおそらくほとんどの人が、「植物は、二酸化炭素を吸って、酸素を吐いてくれる。」と覚えていると思います。
植物のDACはまさに、それです。
ちなみに、木などの植物は炭素を有機物として成長していきます。
そのため、わかく成長期の木のほうが、たくさん炭素を吸収してくれます。
一方で、高齢の木になってくると、コラム担当なかのひともそうですが、若い頃は平気だった脂ものがどんどん食べられなくなって、食が細くなるみたいに、炭素の吸収量も減っていきます。
この木を切って、若い木に変えると、吸収効率のよい木に置き換わってカーボンネガティヴな森になっていきます。
ただ、ここで大きな疑問がうまれます。
それが、「二酸化炭素を吸収した木を切ったら、吸収していた二酸化炭素が外に出て行ってしまうのでは?」
という疑問です。
はい、まずは結論から。「出ていきません」
科学的に立証されているのですが、木に吸収された炭素は、その切った木を燃やしたり、腐らせなければそとに出ていきません。
というわけで、ある程度の成長して炭素を吸収しなくなった木は適切に切って、若い木に植え替えていくことで炭素吸収がどんどんと進み。
カーボンニュートラルを超えた、カーボンネガティヴ、カーボンポジティブとなります。
SDGs/ESGにはノベルティがおすすめ
先の章をさっと振り返ってから書いてきます。
・木は、炭素を固定してくれて成長期の若い木の方がその吸収量が多い。
・木は切っても炭素は固定されたまま
・吸収しなくなった木は切って若い木へ変えるほうが気候変動対策になる。
ただ、条件があって、「切った木は、燃やしたり腐らせては意味がない。」という感じです(正確には、腐らせたり燃やしたりしても炭素量はプラスマイナス0となるのですが…)。
というわけで、木は切ったら建築資材をはじめとする木製品として有効に活用していくことで、炭素の固定が進んでカーボンネガティヴとなっていきます。
ちなみに、販促ノベルティでは、一般的には、ブランドや商品、サービス、企業名などの認知をあげるためのものなので、できるだけ多くの人に物を配って、知ってもらう事業活動といえます。
消費動向モデルのAISASやAIDMAでいうと、Aの部分です。
ただ、これも大量生産、大量配布でことを進めるとなると、環境うんぬんよりも認知が大事となってしまって、化石資源系のグッズを安価につくって配る。という形になりがちです。
これを、ちょっと変えて、化石資源系のノベルティをSDGsやESG対応にしよう!となると、先のカーボンネガティヴになる木製品での運用がおすすめです。
もちろん、価格は化石資源系のグッズよりは多少あがりますが、AISASやAIDMAでの認知に「環境配慮の企業やサービスである」という付加価値がつきます。それも、「具体的な気候変動の取り組みになるノベルティ」として認知されることになります。
近年、パーパス経営をはじめとする、利益だけではなく地域や社会、地球のことを考えて事業をおこなう企業に対して消費者が応援するような背景もあります。
SDGs/ESG経営としても化石資源系グッズを木製グッズ、それもつかうことで森が守られて、森に住むいきものも守られて、気候変動の取り組みになる。
そんなノベルティに置き換えてみてはいかがでしょうか?
まとめ
はい、完全になかのひとの熟練の手前味噌練り込み職人バリバリの記事でした。
木製品は、木のぬくもり、やさしさもありつつ、つかうことで森が守られます。
このあたりの仕組みについてはぜひ、下記の資料集から
SDGsで最大7つのゴールに貢献しています。
では、最後までお読みいただきありがとうございました。
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