に投稿

スーパー生鮮食品業界のSDGs・脱炭素対応や販促ノベルティ

日本では、ESG投資などを引き込むためにGX(グリーン・トランスフォーメーション)をはじめさまざなな環境と社会に配慮した企業経営が求められるようになっています。

例えば、プライム市場に上場されている企業では、TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)に準拠するレベルで脱炭素や気候変動への取り組みを開示することが求められています。ここにさらに、TNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース)と、生物多様性についてもこれから遠くない将来、TCFDと同じように開示が求められていくとされています。

以前は、上場されているような大企業を中心にして環境と社会に配慮した企業経営が求められるというものだったのですが、地方銀行にてESG関連の取り組みをベースにした銀行融資や金利優遇がつくような金融サービスも始まり拡大していたり、中小企業版TCFDSMEもはじまり中小企業も無視できるものではなくなってきています。

今回のコラムでは、とくにスーパーマーケット、生鮮食品業界向けに、これから先のSDGsや脱炭素や生物多様性への対応をはじめ、環境経営時代の販促ノベルティについてをとりあげています。

スーパー生鮮食品業界のSDGsと脱炭素ニーズの高まり

まずは、スーパーマーケットや生鮮食品業界で国内外のSDGsや脱炭素の取り組みをはじめ、脱炭素のニーズについてかいていきます。

SDGsと消費者意識

近年、SDGsの目標達成に向けて、企業の脱炭素や環境対応が一層求められています。
特にスーパーや生鮮食品業界では、プラスチック削減として肉類や魚のトレーをサスティナブルなものに変えたり、そもそもトレー容器すらやめてしまう。といった取り組みがはじまっています。こういったカーボンニュートラルへの取り組みは重要な課題となり、消費者の意識も年々高まってきています。

さらに意外なことに、若い世代だけでなく60代、70代の高齢者で環境問題やエシカル消費への関心が高かったといったデータなどもあります。

日本政策金融公庫 消費者動向調査(令和4年7月調査)食の志向等に関する調査結果

https://www.jfc.go.jp/n/findings/pdf/r04_zyouhousenryaku_4.pdf

上の調査では、「環境に配慮した農作物・食品について」購入時に、それらの取り組みがある商品かどうかを気にかけているかどうかを調べてします。
データでは、もっとも気にかけているのは70代で41.6%の人が気にかけている。60代で26.1 %の人が気にかけていて、食品ロスや環境配慮を気にしているという調査結果となりました。

もちろん、若い世代では20代では価格を気にせず環境などに配慮した製品を購入するというところが最も多く7%以上の人が回答しています。
学習指導要綱でSDGsが義務教育で始まるなどもあってこの消費者意識は一層つよくなっていくとおもわれます。

食品業界の脱プラスチックとカーボンニュートラルへの取組み事例

食品業界では、脱プラスチックとカーボンニュートラルの達成に向けた取り組みが進んでいます。

例えば、大手スーパーマーケットグループでは、2050年までに店舗運営全体のCO2排出をゼロにすることを目標にされて再生可能エネルギーの利用などを進めていたり、食品ロスのあたりでは、食品廃棄物を堆肥にして契約農家へと提供する循環型のサスティナブルな取り組みをされていたりします。

もちろん、商品のトレーなどでプラスチック使用量を減らしたり、リサイクル可能なものへの移行がすすんでいます。

海外では、プラスチックを完全になくす。オリーブオイルなどでビンの量り売りを行うなどが進んでいます。

ここは、基本的には、商品となる食品類にむけた取り組みと、店舗の電力や資材を環境配慮にする取り組みの2つになります。
商品の選定と電力などについては、私たちの範疇を越えることなので、今回はとりあげません。店舗の備品や資材のサスティナブル化に注目していきます。

脱炭素の新たな解決策「木の粉×プラスチックの革新」

スーパーマーケットや生鮮食品店の店舗備品の定番といえば、買い物カゴ(ショッピングバスケット)があります。
買い物かごの多くは、プラスチックで作られています。

Kitto+ 木粉のタンブラー

https://eco-pro.ne.jp/product/jb534-1/

スーパーマーケットの買い物カゴを、脱炭素化でKitto+のタンブラーなどで用いている木の粉を混ぜたエコプラスチックで成形したなら…

◎プラスチック使用量を51%削減できる。
◎木の炭素固定でCO2削減になる。(仮に1 個500g前後として10万個入れ替えると、8万t くらいのCO2削減になります)
◎再生資材のための余計なエネルギー工程がないのでLCA全体で低炭素かつ低価格です。
○国内製造で輸送にかかるCO2も少ない。
○小ロットは、価格が上がりがちですが他に類を見ない500個なども可能
△金型も転用ができるかもしれません

小ロットの対応は、金型を考えるとかなり割高になるので考えものですが、ここに絡んだ金型の転用については、やってみないとなんとも…ですが、「金型費が浮くかどうかなんだ、やってみる価値はありますぜ」と興味関心レベルの高い企業様からのトライをお待ちしております。

従来のエコ素材との違い:ペレット化不要で製造工程の脱炭素化

ここまでは、既存品として一般的なプラスチックに比べたときの比較でした。ここからは、エコ素材との対比をしていきます。

まず、従来のエコ素材を用いたエコプラスチックは、製造に余計な工程として「エコ素材をプラスチック成形に使えるようにするための工程」が必要でした。ペレット化ともいいます。ここの工程があることで、電力などのエネルギーもかかりますし、プラスチックに混ぜるのでプラスチック使用量も増えがちで削減できても15%~30%前後。また、導入できても品質の問題として、耐用性や耐久性などの問題もあります。さらに、コストもかなりかかりがちでした。

Kitto+のプラスチック成形でつくれれば、まずペレット化にかかるいわゆる余計な工程をなくすことができます。
プラスチック使用量も51%と半分以上をエコ素材にできます。
耐久性や耐用性については、耐用試験などをワンストップで実施可能です。
コストも従来品に比べて相当お求めやすく提供できて導入のイニシャルコストもランニングコストも抑えられます。

国産間伐材の利用がもたらす林業活性化と生物多様性への貢献

ここからは、さらに私たちのKitto+がもつ仕組みで、脱炭素経営を超えて生物多様性にまで貢献できることをお伝えしていきます。
環境関連に感度の高い方であれば、お分かりかもしれませんが、復習しながら振り返っていただけると…

プライム市場に上場している企業では、脱炭素の取り組みとしてTCFDに準じたものを公開することが求めれています。
ここに、そう遠くない未来に加わるものがあります。

それが生物多様性です。

詳しくは、こちらを参照ください。

生物多様性については、TNFDといいます。

間伐材など国産の間伐材から木製品をつくった際に生じるおがくず。それも捨ててしまう自然素材をアップサイクルして活用することだけでも十分評価されます。

さらに、高齢化や過疎化などで林業を活性化することで、荒れてしまった森の環境にかつて森が健全だったころの循環を促進し、生物多様性の環境保全に大きく寄与します。こうした取り組みは、地域の林業を活性化させ、地方創生の一助ともなります。

日本一のシェアを誇るスーパーのカゴを全部Kitto+でつくったら…

脱炭素資材については買い物カゴと、商品プライスカード、POPスタンド、マルシェ風の陳列棚があります。
買い物カゴ以外の店舗備品も脱炭素にも生物多様性にも、地方創生にも貢献できるKitto+のエコプラスチック成形でつくったなら、もうすさまじいことになります。

そこで、AI を用いてフェルミ推定を用いながら日本のスーパーマーケット一店舗あたり平均でどれくらいの買い物カゴがあるのか?を算出してもらいました。

ChatGPT先生は、1日のスーパーマーケット来客者平均【1,950人 土日 2,250人 平均2,000人】から、営業時間12時間として、1 客30分が買い物カゴを持っていると仮定すると、24-25回カゴを使い回す計算になります。その計算でいくとざっくり買い物カゴで80-100個と想定しています。

実際は、予備や清掃などでローテーションしていると思うので2倍といいませんが、1.2-1.3倍の96-130個の間で113個と想定してみます。

日本の最大規模のスーパーマーケット事業者様で、ざくっと17,700店舗あります。
先のカゴの平均個数をかけると、200万個が保有されている買い物カゴの個数になります。

買い物カゴは一個あたり、500gくらいの重さとして。200万個をKitto+のエコプラスチックの買い物カゴに置き換えた場合で計算を進めます。

まず、51%が木の自然素材になるので、1 個あたり255gのプラスチック量の削減になります。200万個をかけると、ざくっと510tくらいのプラスチック使用を減らすことになります。

プラスチック製造と廃棄では1t あたりで2.5-3.0t のCO2が排出しているといいます。この数値をもとに510tのプラスチック使用の削減では、1,275t ~1,530t の削減になります。平均で1400tの計算とします。

次に、木の光合成を元にした炭素固定、グリーンカーボンによるCO2吸収固定を計算すると、

買い物カゴ1 個でざくっと、CO2を406.89g吸収固定している計算(林野庁 建築物に利用した木材に係る炭素貯蔵量の表示に関するガイドライン参照)となります。全店舗で200万個なので406.89gをかけると、813,780,000g ざくっと813,780kg、まとめて813.7t の削減効果があります。

ほかにも、いろいろあるのですがこの2つ(1.プラスチック使用量51%削減で 1400tの削減と2.木の炭素固定で813.7t の削減)を合わせると2,213.7t の削減になります。

これだとわかりにくいので、一般家庭で何日分くらいに相当するCO2削減効果があるのか?といいますと……
なんと、449,026日分 1,230年分となります。

もう少しわかりやすい尺度に落とし込みますと、研究学園都市茨城県つくば市の令和2年の世帯数が24.1 万世帯となっていますので、つくば市全世帯の約2日分のCO2排出を0にするくらいのインパクトがあります。

おすすめ脱炭素資材とおすすめの販促ノベルティ

ここからはスーパーマーケットでのおすすめ脱炭素資材を紹介していきます。

買い物カゴ

すべてのスーパーマーケット、コンビニエンス、なんならドラッグストア、ホームセンター、アウトドアショップなど店舗備品の定番買い物カゴです。
先も挙げましたが、一個あたり500gと仮定すると255gを混ぜた木にすることができて相当エコです。

お野菜などの陳列什器

おすすめのお野菜などを紹介する陳列用の什器。こちらもプラスチックでできていることが多いと思います。
こちらKitto+でつくることができます。木をプラスチックに混ぜるとなぜか強度や粘りがあがって丈夫になるという不思議な現象もあって耐用年数があがるのも脱炭素の視点では嬉しいポイント

レジ休止中POP

こちらもよくみるプラスチック製のアイテムです。これもKitto+でつくることができます。
企業の森や社有林、もしくは店舗を開発するときの工事などでどうしても発生する木の粉を使ってつくることができます。

捨ててしまう資源を有効活用するというサスティナブルな取り組みとしてもGood

ここからは、おすすめの販促ノベルティについてです。

定番おすすめノベルティ1:ボールペン

ノベルティの定番のボールペンもKitto+のプラスチックでつくることができます。
買い物カゴや陳列什器で用いているものと同じものでつくることができます。

買い物カゴなどを置き換えたタイミングなどで来店者記念などで配るのがおすすめです。
たくさん作れば一本あたり100円以下にもなります。

定番おすすめノベルティ2:コーヒードリッパー

エコプラスチック界隈では、なぜかよくみるコーヒードリッパーもちろんKitto+で作ることも可能です。

定番おすすめノベルティ3:木粉のタンブラー

https://eco-pro.ne.jp/product/jb534-1/

こちらも定番アイテムです。タンブラー
私たちの実績として、すでに様々なお客様にご利用いただいています。黒は「おしゃれ、かっこいい」ナチュラルは「かわいい」という声が多数で、販売されてもよく売れると評判です。

まとめ

スーパー生鮮食品業界のSDGs・脱炭素対応や販促ノベルティでした。
まとめとして振り返りますと、若い世代の環境意識はもちろん高いのですが、高齢者世代で意外に高い関心と消費意識があることがわかっています。

とくに環境問題への意識として、次の世代に環境問題を残したくない。という思いがあるようです。
また、買い物をサスティナブルプラスチックでつくりかえると、相当なCO2削減効果があり、ESGなどに有利です。

また、林業を中心に過疎地域の活性化になり、地方創生、地域社会にも貢献します。

というわけで、今回のコラムを終えたいと思います。
ありがとうございました。

【ショールームのご案内】

フロンティアジャパンにて作成してきたノベルティアイテム、記念品はもちろん、最新商品や大型アイテムなど実績サンプルを多数展示してます。

木製品特有の年月とともに変わる風合い、味わい、木の種類による違いなどお手に触れて確かめられます。

なお、見学をご希望の場合は、お問い合わせフォームよりご予約いただけますと幸いです。

TEL 0120-98-2339
携帯(スマホ)の方
03-6772-2280