ここ数年でいっきに進んだDXをはじめ、ICTやAI と企業の経営においてデータ活用や自動化のいきおいがとまりません。
ChatGPTに代表される生成系AI をつかうだけでも業務効率が相当UPします。HTMLやCSSなどのタグなんかはやりたいことからさくっと回答してくれて、ちょっと手直しが必要なこともままありますが、エクセルなどの関数なども同様に情報が得られるなど個人的に業務にてかなり使わせていただいています。
また、データ活用もただの顧客データとして受発注データなどといった目に見えるデータの活用をこえて、アクセスログなどから趣向やニーズ分析を割り出したり、需要予測・ホットリードやコールドリストなどの顧客リストをつくってくれたりと目に見えない、見えにくいデータを掴んでいかに実践、活用できるか?とデータ活用のフェイズがひとつかふたつ上がってきているのを如実に感じるようになりました。
そんなAI やデータ活用が進む時勢のなかで今回のお客様インタビューにご協力いただいたのは、サイバーセキュリティソフト「ウイルスバスター」を軸に世界の企業セキュリティを守るトレンドマイクロ株式会社様です。トレンドマイクロ様で世界から集めた1,500人規模の社内AI イベントで「使い捨てない」をテーマに弊社の木のカップスリーブとタンブラーを採用いただきました。
今回は、そんな世界規模のハッカソン、アイディアソン社内イベントを企画、成功させたトレンドマイクロ株式会社秘書室長進藤桃子様にインタビューへ協力いただきました。
トレンドマイクロ株式会社
秘書室長
進藤桃子様
世界から社員を集めたハッカソンイベント
「最近流行りのChatGPTや生成系AI を用いて課題を解決する。」
ハッカソンは、プログラムやアプリなどの改善を意味するハック(Hack)とマラソン(Marathon)を掛け合わせた造語で、2000年代のアメリカで隆盛しはじめたIT 企業が使い始めた言葉だといいます。
トレンドマイクロ様のハッカソンイベントは、本社だけでなく世界中の支社から参加者を募り、課題やテーマに合わせたアイディアや改善提案をチームで出し合い短時間で解決にまでいたる提案をプレゼンして最優秀賞を決めるものとなっています。
ハッカソンというと、どうしてもIT など技術に特化したエンジニアが中心になりがちですが、「普通のバックオフィスの人たちもアイディアを出せるように、生成AI で課題が解決できるのか?というアイディアソンも含んだコンテストにしました。」と、トレンドマイクロ様のハッカソン&アイディアソンイベントではバックオフィスの社員のかたも参加できるように、ChatGPTをはじめとする生成系AI を用いる。ということにしたといいます。
そうして全社員7,500名に生成系AI を用いるアイディアソン&ハッカソンイベント「TREND MICRO AI CONTEST2023」の予選開催を告知。
予選を通過した76組 合計1,500人が12月1日に開催地博多に集まることになりました。
24時間で課題解決の提案まで
当日は、2日間かけた昼の12時から翌昼の12時までの24時間もの時間、76組1,500人が開題解決に向けたアイディアソン、ハッカソンに取り組むことになります。
トレンドマイクロ様の事業というとやはり多くの人が思い浮かべるのが「ウイルスバスター」をはじめとするサイバーセキュリティ事業ですが、今回のコンテストではそういったサイバーセキュリティに関するアイディアにかぎらず、企業として各社員や各部署、バックヤード業務のスタッフといった表に出てきにくい課題や、改善点として考えていることをテーマに生成AI を用いて、それら課題を解決に導くというものも含んだ大会であったといいます。
一方で、同じ会場に24時間1,500人が滞在することでの課題も当然あります。
そのひとつがゴミなどの問題。この24時間のイベントのなかで、たくさんドリンクを飲んだり、物を食べたりするだろう。そんななかでできるだけゴミを出さないようにしたい。
「5年前にも似たようなイベントを開催したことがあって、そのときからこういったイベントを行うときにはなにかエコロジー的な取り組みをひとつでも取り入れたいと考えていました。」
そうして導かれたものがイベント参加者ができるだけペットボトルや紙コップなどを捨てないようにタンブラーを用意して参加者へプレゼントしよう。というもの。
「ただ、やはりタンブラーをプレゼントするとなると”洗うのが大変”や”自分のがわからなくなる。”といった声があったのも事実です。」
「使い捨てない」こだわり
「このイベントは博多での開催だったんですよ。」
今回は福岡県博多での開催ということもあり、弊社の福岡営業所が担当することになりました。
実は、福岡営業所の担当者は遡ること10年ぐらい前にトレンドマイクロ様のお仕事にて進藤様と東日本大震災の被害を受けた南三陸の木をつかったグッズ製作の担当をしていたことがありました。
「そのときにも真剣に仕事をしてくれて、ただもう10年も前のことだからもうやめてしまっているかなと、でもお問い合わせしてみたら、”まだいます!”って、さらに福岡にいますって、これは運命だなと」
名入れができるタンブラーというと、ノベルティグッズではとてもよく見かける物ではあります。ですが、個別名入れができて見た目にもおしゃれで、環境にも配慮されたものを……となると急に探すことがむずかしくなります。
「即納、短納期ってところに一度サンプルをお願いしたのですが、ちょっと満足いくものではなくて」
タンブラーへの名入れや印刷は、その形状からぐるりと一周まわしながら印刷をしなくてはいけないこともあって鮮明なデザインにするのがちょっと難しくなります。
そこで、タンブラーへ一人一人の名入れをするのではなく平面がつくれるカップホルダーに名入れ印刷をしてはどうか?と提案、サンプルをつくり、見積もり価格も想定の範囲に納めることができました。
「このアイディアが秀逸でした、さすがだなって思いましたね。」
また、カップスリーブというとどうしても使い捨てのイメージがつよいものですが、あえて使い捨てないものをつくり渡すことでそのアクションがながく続き一人一人と意識をすこしづつ変えていくきっかけにもなります。
グッズの評判
https://eco-pro.ne.jp/product/jb377/
今回つくらせていただいたのは、タンブラーにまくカップスリーブ
個別で参加された社員の方おひとり、おひとりの名前を印刷したものです。
封入などのセット作業をフロンティアジャパンの南三陸工場にて行い、パッケージ台紙にも東日本大震災で被害をうけた南三陸の継続的な復興支援としてのメッセージが記載されています。
「パッケージにも自由に記載できますよってデザインの自由度が高いのもいいですよね。」
これまでもこういったグッズは作る側の思いと、渡すお客様や従業員の方の思いがなかなか通じ合わないこともあったなかで、手作りでひとつひとつセットしていることや個別で名前が記載されていること、エコロジーの観点で森を守り、南三陸の地域の復興に役立てることなどから、とても前向きにグッズを受け取り帰ってからも使いたい!といった声が多いとのことで私たちもとてもうれしくなりました。
もちろんイベントに参加された全世界から集められた社員の方からは、「できれば子供と妻の分もほしい!」といった声もあってイベントに参加してよかったとすてきなものとして受け取ってくれる従業員の方がとても多く「すごく大事なものとして受け取ってくれた社員が多くてうれしかったです。」と好評だったといいます。
まとめ
トレンドマイクロ様製作実績でした。
なお、今回のAI コンテストにて表彰をうけたものは、「ハッカーなど外的要因に応じてAIが自動調査や分析、要約を行い営業担当者へのフォローアップできるレポート生成」や「顧客情報をもとにして営業との接点を強化、販売機会を得るためのトークポイント(営業トーク)の自動生成」と、人だけだと捌ききれない膨大なデータのなかからお客様の行動履歴、アクセスログなどをもとにして接点を増やしたり、悪影響を及ぼすハッキングへの対策や分析などが多かったといいます。
冒頭でも取り上げましたが、やはりここ数年はとかくデータ活用の時代といえます。
企業のなかで目に見えない、気付きにくいけれど、本当は価値をつくっていたり、脅威となっているものを特定して、それに対して策を講じていかないとあっという間に置いて行かれてしまうかもしれません。
また、昨今のSDGsやESGといった環境の配慮のながれは、一方ではデータの透明性と整合性をいかに保つのか?が問われているものとも言えます。
例えば、脱炭素経営で必要となるGHG計算の数値やその根拠となるデータなどが間違っていたり外的に改竄がされていたりすれば、株価などに影響をして「間違いでした。」では済まず「グリーンウォッシュ」として責任問題になることも十分にあり得ます。
そうならないように、サイバーセキュリティを前提とした今回のAI やデータ活用をはじめブロックチェーンなどの技術がもとめられていると思います。
そんな時代にあってトレンドマイクロ様のウイルスバスターをはじめAI コンテストなどのようにどうつかっていくか?がとても問われていると再認識させられました。
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。
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