さて、世界的にこれまで制限されていた人が集まるイベントごとやレストランでの食事をはじめとするお買い物などが次第次第に緩和されてきていますね。
日本が欧米のような感じになるのはもうちょっと先になりそうな気配ですが、そう遠くない未来に同じくらいの対策に落ち着いていくと思われます。
そんな傾向もあって、YouTube広告ではオーストラリアが観光解禁にあわせて観光客誘致を、日本でも栃木県が観光向けのWEB広告を積極的に打っている印象があります。
おそらくそのほかの都道府県もいま行われている県民割、ブロック割での観光経済への促進を行なっていると思います。また、都道府県の観光促進だけでなく地域振興関係の団体をはじめ企業でもいろんなイベントごとをじわじわと始めているように思います。
一方で、昨今の情勢以前から世界的には環境配慮と人権配慮のうごきがありました。幾度かコラムでも書いていますがエシカル消費は、2007年ごろ欧米のアパレルブランドからはじまり環境に配慮した素材でつくったカバンだったり、途上国で製造をおこないつつ適切な報酬とビジネス支援などを行う人権に配慮した商品などがファッション誌を広げると一つ二つは必ず見つかるようになってきています。もちろん、大手ブランドもそれに歩調をあわせるように環境と人権に配慮したアイテムを発売していたりします。
日本ではあまり人権的なところというよりは環境的なところで、話題になっているニュースが多いように思います。
良いニュースなどでは、海洋プラスチックを回収しておしゃれなバッグを製造していたり、気になるニュースでは、あるお菓子メーカーでプラスチック個包装の見直しを求めて高校生が署名活動を行ったニュースなどがあります。また、ある世界的なブランドでは製造の委託先(経営関係は製造委託先といういわゆる下請け)での環境と人権の問題で不買運動に発展しました。その影響は5年以上数兆円規模になったといいます。
これまで普通だったことが急速に普通ではなく、問題では?と指摘されることが起きてきている変化の時代でノベルティがどういう方向性にむかうかを考えてみたいと思います。
SDGs/ESG環境時代の次の次へ向けての販促ノベルティ
2022年2月に欧州委員会から発表された環境・人権デューディリジェンス(DD)をはじめサスティナブル・コーポレートガバナンスでEU内の基準が提示されました。
これらの動きがどういうものか?を先程の世界的ブランドで製造委託先(下請け会社)での問題で不買運動になった件を例にしてざっくり解説しますと
世界的なそのブランドが商品の製作の工程にある数多ある下請け企業のひとつ。そこは、世界的なブランドとは直接的には経営関係のない企業でした。いわゆるサプライチェーンに関わっているたくさんある下請け企業の一つが環境と人権問題への配慮に欠いていたということでしたが、結局は世界的なブランドが責任を負うことになり不買運動につながりました。
ESGは、サプライチェーン(自社だけでなく取引先から流通まで)にもコーポレートガバナンスとして含んで評価することで、先のような元請が把握していないような不買運動などの経営リスクをあぶりだして、企業の投資や出資、投資信託などの金融商品にするものなので、もし現代でその問題が起きていたらその世界的ブランドは不買運動以外にも経営にかかわる大きな問題を抱えることになったはずです。
欧州デューディリジェンス(DD)が適用となったら、さらに一歩踏み込んできて、バリューチェーンまでをその規制の対象、コーポレートガバナンスとして発表の義務とするものになるので、もう…対応するだけでも大変ですね……
しかしながら、デューデリジェンス?コーポレートガバナンス??バリューチェーン??? なんぞや?それ??
カタカナ多い!意識高い系か!?
という矢衾の一斉射を全身にうけつつお答えいたします。
サプライチェーンは、ざっくりいえばモノをつくるときの、【材料・原料の調達】>【生産(下請けなど含む)】>【物流】>【販売】という流れに特化したものです。
バリューチェーンは、その前工程といいますか、【企画・販促マーケティング】はもちろん、【労務管理】といった労働環境【技術開発】といった経営支援などまで、自社とサプライチェーン取引先の会社での事細かなあれやこれやが含まれてきます。
とはいえ、これはEUでのこと、いまのところ日本でこれがかかってくるのはEU方面でビジネスを展開されている企業様にかぎった問題だと思います。
ですが、こういう社会の変化というかうねりを問題だなぁ。気にせずやれたあのころのようにもどらないかなぁ。と放置するよりは、早く適応することで販路拡大のチャンスになる。と捉えるほうが建設的ですし、未来もひらけやすいと思います。
なので、販路拡大の機会にしたい!!という場合には、このバリューチェーンへの対応を進めた上で、そういった企業へ「ウチもこういうことやってますぜ?旦那ぁ??」とノベルティや年末年始のカレンダーに合わせてお伝えにいけばけんもほろろで追い返されても、「資料だけでも担当者に」と渡しやすく、のちに手に渡った際もノベルティがあるので開封されやすく、それがおしゃれでエコなものならなおのこと記憶と印象に残りやすくなります。
ちなみに、もちろんですが、そんなときのノベルティやカレンダーは環境や人権に配慮したものでないと自己矛盾になってしまうので注意が必要です。
おすすめノベルティ1 おしゃれで間伐材使用の太軸ボールペン
間伐材利用でエコなだけでなく見た目におしゃれなもらって嬉しいアイテムです。
返報性の法則がしっかり働きます。
おすすめノベルティ2 台座も紙もエコな卓上カレンダー
こちらも間伐材利用でエコな木製台座にFSC®︎認証の紙で製作可能なカレンダーです。
リモートワークなどが増えてカレンダーのトレンドも壁掛けタイプから担当者狙い撃ちの卓上タイプがおすすめです。
SDGsを一歩も二歩も深めるアクションについて
さて、とはいえ環境配慮や人権配慮のノベルティならSDGsグッズでいろいろあるじゃん?そっちでいいよ。と思われるかもしれません。ここから先は完全なる手前味噌をこねくり回しつつお話させてください。
私たちのSDGsは、材料をエコなものに変えました。というレベルからさらに一歩も二歩も深いです。というのも、日本の木をつかうことにあります。
木を使うというと、環境破壊的なイメージがありますがちょっと違います。
たしかに人の手がはいってこない原生林や自然な森の木を切ってつかいます。というと環境破壊になります。
ですが、間伐材はそういった人の手の入らない原生林や自然の森ではなく、これまで林業などで人の手の入ってきた人工林や里山の木だからです。
この人工林や里山の森は、人の手がはいらなくなるほうが自然破壊になるからです。具体的には、下記のコラムから
木をつかうことで森が守られるイメージは下記の通りです。
木をつかうことで、森に住んでいる生き物たちの生態系、多様性をまもり、森の木々も若く元気な木が増えて温室効果ガスの吸収効率がよい森になり気候変動への対策にもなります。また、木々は根っこが深くなり近年問題になっているような雨での崖崩れがおきにくくしてくれます。さらに、海の海藻にも森の木でしかつくれない養分(フルボ酸鉄)を届けてゆたかな海洋資源も育みます。
ただ木を使うだけでなく、つかうことで森をまもり、未来をつくります。
まとめ
しつこいくらいに書きますが、環境や人権配慮のながれが強くなってきています。
EUのデューディリジェンスとサスティナブル・コーポレートガバナンスのイニチアティヴと欧州の変化が先にあって、アメリカ(カリフォルニア州では2012年に同様の法制度が進んでいます。)に飛んで、アメリカから日本へ、という流れがくるのはほぼ間違いないかな。と思います。
「風が吹けば桶屋が儲かる。」ではないですが、こういった環境配慮、人権配慮のながれやうねりは結構読めるものなので、時流、時勢と割り切って機会にしていったほうがよさそうですね。
では、最後までお読みいただきありがとうございました。
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