さて、昨今のSDGsやESG経営はもちろん、数年前から始まった脱プラ、プラスチック製品の抑制なんかの環境配慮ながれが強くなってきています。
もちろん、ミレニアル世代やZ世代ではこれまでの世代以上にエコであることや環境・人権への意識と消費への意識が違ってきていることも大きく影響しています。
世界的には、環境・人権デューデリジェンス(環境・人権DD)という次の時代のルールができました。これは、欧州にて事業活動している大きな企業向けに環境と働く人の環境の提言といいますか、指針を定められて定期的にコーポレートガバナンスとして発表しなさい。それに従わない場合罰金や罰則があり、金融市場においても不利になる。というものです。(ジェトロなどでも環境・人権デューデリジェンスについてのページがあります。)
いまのところ、こちらの環境・人権デューデリジェンスに該当するのは欧州の企業の1-2%程度といいます。
が、こちらはESGと同じような性質を持っていまして、直接的に指針やルールに該当して罰則や罰金などがある企業だけでなく、その周りで材料の調達にあたる企業や団体、部品や製品の加工組み立てを請け負う下請け企業(ファブレスメーカーも対象になります)、流通や販売までのサプライチェーンに関わる外部企業は当然含まれてきます。
この環境・人権デューデリジェンスがちょっとしたインパクトを持っているポイントとして、バリューチェーンまでがその対象に含まれる。というところです。
バリューチェーンは、研究開発、商品企画、販促マーケティング、人事・労務環境とESGの対象となるサプライチェーンから一歩も二歩も踏み込んでいます。
いまは、欧州を中心にしていますが、ESG関連の投資は世界の市場の40%を超えて、さらにその数字を伸ばしていくことが予想されるため、こういったながれは、おそからず日本にもやってきます。
日本でも、内閣府の調査によってエコで環境への配慮がされた商品や製品とそうではない商品、製品とでは、機能なんかが同程度であれば92.9%の方がそういった
配慮のされている消費や製品を選ぶと応えています。
と、ちょっとこわい話をしてしまったのですが、まだ急速に、明日対応しないといけない。というような話ではないです。ただ、いつかやってくるものなので、来た時にあわてて対応するのではなくはやめはやめに手を打っていくことでこの波にのまれるのではなく、この波にのれれば勢いをつけていけるかもしれません。
今日のコラムは、そんなお話になっています。
FSC®︎認証がSDGs/ESG環境・人権の配慮にどうしていいの?
いまからおよそ(ほぼ一年前)一年前に「FSC®認証とは…?|SDGsや脱プラのノベルティ、OEMではじめるには」というコラムを書いています。
この季節になるとFSC®︎について書きたくなるなにかがあるんでしょうか…
なので、今回は、さっと振り返る程度とさせていただいてFSC®︎認証についてくわしく知りたい!という方は上記のコラムにてご確認いただけると幸いです。
FSC®︎認証とは…
ざっくりですが、第三者の専門機関からの監査が入って適切な監理がされている「森」と「工場や流通」の2つに別々の認証を与えて、生産から販売までをトレーサビリティを確保して追跡できるようにするものになっています。
この「森」と「工場・流通」と分けられているのが結構なポイントで、どちらか片方だけ認証をうけていて、どちらか片方が認証外だとFSC®︎認証にはなりません。
国際的に信用の高い機関からの認証となるので、ESG経営をされているような企業様や環境への配慮を志している商品なんかを扱う場合には、FSC®︎でできますか?と聞かれることが多いです。
ただ、必ずしもFSC®︎がないとダメ。というわけではありませんので、よっぽどESG経営でどうしても必要。などでない場合には無理におすすめはしていません。
木ならなんでもいいわけではありません。
最近ですと、木材の価格がかなり高騰していることもあって気になるのが木材の違法伐採です。ウッドショックに端を発して、ウクライナへの侵攻でロシア木材が入って来なくなったこともあって日本の杉、ヒノキの価格はかなり高騰しています。
適切にその木が監理がされているかどうかに絶対といいますか、認証がされているので違法なものではないですよ。という安心感があるのがFSC®︎認証です。
ここは個人的な観点ですが、おそらくこういった木材なんかのトレーサビリティについてもESGなんかと関わっていくことで木材の炭素固定量などのデータをデジタル化してブロックチェーン(NFT)になってやりとりされる日がくるんじゃないか?と思っています。
ちょっと話がそれました。
日本でFSC®︎認証の木材を、となるとほぼ100%といっていいくらいスギかヒノキです。そのほかの木、サクラやケヤキなどについてはFSC®︎でーす!というのは少ないはずです。
スギやヒノキは、木のなかでもやわらかく加工しやすい性質があります。一方で強度・丈夫さについてはサクラなどの固めの木には劣ります。
そのため、FSC®︎をとることで製品や商品としてつくることが難しいものが出てくることがあります。
FSC®︎対応のおすすめノベルティ・記念品&カレンダー
FSC®︎対応のアイテムでWood+での定番のおすすめアイテムを紹介していきます。
ノベルティ人気圧倒的No1 スマホスタンド
スギやヒノキの特性にもあてはまり、デザイン的にもおしゃれ。名入れも焼き印で木の質感もあって温もり感を出したり、シルク印刷で格式のある感じにも、レーザーでこまやかなデザインにもと幅広く対応できます。
デザイン変更自由自在なカップ麺キーパー
FSC®︎認証材のスギ、ヒノキのやわらかさからデザインが自由に変更できるカップ麺キーパーは記念品としておすすめです。いろんなプロモーション、キャンペーンにも対応できます。
カレンダーの紙面も木台座もFSC®︎認証対応
カレンダーもノベルティ人気の高いアイテムです。卓上タイプで担当者を狙い撃ちできるアイテムです。紙もFSC®︎認証でつくれます。
FSC®︎認証のノベルティまとめ
FSC®︎認証のノベルティ・記念品についてでした。
こちらでも何度か書いていますが、FSC®︎認証がなくても適切な管理をされている木材は多いです。なのでFSC®︎じゃないからダメというわけではないです。
また、利用される製品、商品によっては材の性質があわないことも多いです。
なので、FSC®︎をつかうメリットをしっかり確認をして、認証があることがどうしても必要。という場合以外は、無理に認証をとっていかなくても大きな問題にはなりません。
また、Wood+であつかう木製品や木の商品については、つかうことで森が守られる木をつかっています。
以前のコラムなどでも書いていますが、日本の森の多く(6割強)は人工林や里山と呼ばれる森です。この人工林や里山の森では間伐や枝打ちといった人の手を入れることで木をまっすぐ太く成長させて、家などの建物の資材として使ってきました。
ですが、現代の日本ではそういった地域では過疎化と高齢化、さらに外国の安価な木材が入ってくることで日本の木は使われなくなってきました。
そのため、人の手は入ってきた森は放置されています。
放置されると自然に森が戻る。と思われますが、実際は違います。
そういった森では、木々が密集しすぎて枝葉も鬱蒼として太陽の光がもりのなかに降り注がず、土の栄養も減っていきます。そうすると、木々は細く脆くなります。また、森には太陽の光が差し込まないので植物も元気を失い枯れていきます。こうなってくると森に住んでいる動物は食べるものが減って人里に降りて問題を起こします。また、細く脆くなった木は根っこも浅くなるので少しの雨で崖崩れをおこしたりします。
人の手がはいって守られてきた森は、人の手が入らなくなると崩壊します。
間伐材をつかうことでこの人の手をいれられます。木をつかい、森を適切に管理すると若く元気な森になり、放置された森よりも豊かな環境になります。
SDGsでは、「陸の豊かさも守ろう。」の取り組みになります。
また、管理された森を増やすことはわかく元気な森をふやして温室効果ガスの吸収量もあがり「気候変動へ具体的な対策を」のゴールにも貢献できます。
ノベルティや記念品、カレンダーとしてつかっていただくことで「つかって、まもって、未来をつくる。」そんな取り組みにとなっています。
では、最後までお読みいただきありがとうございました。
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フロンティアジャパンにて作成してきたノベルティアイテム、記念品はもちろん、最新商品や大型アイテムなど実績サンプルを多数展示してます。
木製品特有の年月とともに変わる風合い、味わい、木の種類による違いなどお手に触れて確かめられます。
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