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株式会社ヤマップ様カレンダー制作実績お客様インタビュー

コラム担当先日も登山に関わるお客様インタビューをさせていただいて、そちらでも書きましたがGWのシーンはフライフィッシングのために山へと足が伸びます。

フライフィッシングをはじめ渓流釣りは、険しい山のなかへと行くのですが1日山を登って竿を振っても1匹も釣れない。というのがまぁ…よくあります(ただの腕の問題?)。

家族にそれを言うと、「釣れなくてなにが面白いの?」といわれますが、釣れても釣れなくてもいいんです。

魚を釣るために行くわけではなく、自然のなかで無心になれるあの体験を求めているんです。
それはいわば、渓流や自然にフライフィッシングを介してつながることができるから得られるよろこびと言えます。

そんな今回のお客様インタビューは「地球とつながるよろこび。」をパーパス(企業の存在意義)にされています株式会社ヤマップ様カレンダー制作事例についてです。

さて、簡単にではありますが、ヤマップ様についてご紹介させていただきます。
事業で最も有名なものは登山地図GPSアプリYAMAP(ヤマップ)です。

登山をされている方なら入れておいて間違いのないスマートフォン向けアプリケーションとして累計360万ダウンロードを突破。登山地図アプリの国内シェア7割を占めシェアNo.1を達成しています。また、『サブスク大賞2022』グランプリも受賞。

渓流釣りでもよくありますが、山奥の自然にはいると携帯電話の基地局もすくなくなり、当然ながら電波が届かない。というのがザラにあります。

電波の届かない山奥のエリアで、迷子になってしまったら……「遭難・事故」という言葉が頭をよぎることになります。

登山道から外れてしまって、あてもなく山のなかをうろうろと歩きまわると命の危険が相当高くなってしまいます。
そんなときに登山地図アプリのYAMAPをスマートフォンに入れておけば電波の届かないエリアであっても道迷
いや遭難のリスクを下げることができます。

YAMAPは、電波の届かないエリアでもGPSが効いて現在地を把握でき、登山中の位置を家族に共有することが可能なアプリです(なんて頼もしい)。

また、GPSや登山地図といった安心安全の機能だけでなく、山のなかを歩いたルートや標高なども記録して活
動をまとめた日記として発信できるSNSのような機能もあります。

今回は、そんなヤマップ様のECサイト「YAMAP STORE」にて商品企画開発マネージャーをされています乙部様にお話を伺いました。

アプリのフォトコンテストでグッズを

ヤマップ様では、「YAMAP PHOTO CONTEST」と題した山の写真のコンテストを毎年実施しており、多くの方が参加されています。

そんなフォトコンテストで受賞された写真を使い、何かYAMAP STOREで販売できる商品企画ができないかと、ポストカードを作成しました。

昨年のポストカードは、YAMAPストアで何かしらの商品を購入してしていただいた方への特典として商品に同梱、ノベルティプレゼントとして配布。

「当時も、ポストカード以外にカレンダーというアイディアは出たのですが、受賞が3点と限られていたためカレンダーの枚数に足りなくてポストカードにしたんです。」

今年は「YAMAP PHOTO CONTEST」とは別の、カレンダーを作るためのフォトコンテストを開催。

「月毎にテーマを設定してコンテストを開催させていただいて、応募していただいた写真でテーマごとにわけて月ごとの1枚を選ばせていただきました。」
コンテストには、結果としては3,000を超える応募があったといいます。

「大きな告知などはしていませんでしが、反響はけっこうあって驚きましたね。」

厳選された写真でつくられたカレンダーには素敵な写真が並びます。

デジタルとアナログをつなげるカレンダー

さて、そんなヤマップ様のカレンダーですが、各月ごとのカレンダーの裏面のQRコードにある仕組みをほどこしました。

このQRコードは、写真が撮影された当日の登山のルートなどが記載された「活動日記」へのリンクになっており、YAMAPのアプリユーザーの方やYAMAPの活動日記を利用されている方と、カレンダーをつなげる仕組みになっているんです。

「カレンダーを購入された方がQRコードを読み込むとその活動日記へと飛べるようにしました。これまでYAMAP STOREとしてはユーザーさんへ物を売る以外の体験の提供や、リアルに関わりを持つことがあまりできておらず、このカレンダーがユーザーさんと協業するきっかけになってくれたのがとてもよかったですね。」

もちろん、活動日記はSNSのようなものなので、希望されていない方や日記が非公開となっている方のページにはこのQRコードはついていません。

スマートフォンのアプリケーションとなるとお客様とのつながりがWEBのなかやデジタルだけで終始してしまいがちです。WEBやデジタルといったところから幅を広げてアナログなものへとひろげていくにはこういった仕組みがあることで自然とつながりを作れるというとても参考になる事例でした。

「社会にいいとおもうことしかやらない。」というマインド

「ヤマップは、「地球とつながるよろこび」というパーパスを掲げています。働くスタッフのマインドとしても、なるべく社会や地球にいいことをしたいという共通意識があるように感じています。私も、ものづくりをするときには、ユーザーさんによろこんでもらえることだけでなく、地球への負荷が少しでも少なくなるような仕組みや取り組みにできないか、ということを意識しています。」

今回のカレンダーづくりにも、なるべくゴミにならずに長く使ってもらえるような仕組みが施されています。

カレンダーの裏側にはハサミマークと切り取り線があって、この点線に沿って切り取っていただけるとちょうどハガキサイズのポストカードとなります。

「カレンダーを使い終わったあともポストカードとして飾ってもらったり、だれかに送ってもらったり、メモがわりでも。カレンダー以外に何かしらでつかっていただけるようにしました。最終的にゴミ箱に行ってしまうとしても、その間にすこしでもなにかに使ってもらえるようにしています。」

お客様の評判

そんなヤマップ様のカレンダーですが、商品撮影でサンプルが届いたときにも「紙が厚めでしっかりしてる。」「高級感があっていいね。」といった声もあり、社員のかたが実家へ帰るときのお土産にされたりと好評だったと言います。

ただ、ECサイトのYAMAP STOREではこういったカレンダーなどの紙ものはこれまで発売したことがなく、また、どれだけ反響があるかも読めない部分があったため期間限定の予約販売という形にしていました。

写真が掲載された受賞者の方をはじめ、友人の写真が掲載されているからといろんな方がSNSで拡散してくれたりと、期待と想像をこえた反響もあって蓋を開けてみるとすべて予約完売。

それも、これまでショップを利用されたことのなかった新規の方の購入がとても多かったと言います。ECサイトに限らずですが新規のお客様が増えるのはとても嬉しいこと。

わたしたちの商品を介してそれに協力できたことはとてもうれしいです。

まとめ

世界的にもSDGsなどが叫ばれるようになりましたが、ヤマップの掲げている「地球とつながるよろこび」というパーパスに基づいて、働くスタッフのマインドとしても、なるべく社会や地球にいいことをしたいという共通意識があるといいます。

なので、とくにSDGsだからといって特別ななにかをしなくても社員がそれぞれの行動規範として環境に配慮した基準でものを選び、行動をされています。

私たちもSDGsがあるから事業を始めたわけではなく、森の環境をよくすることから始まったため、とても共感いたしました。

このインタビューを通じて私たちごととして、国産の間伐材が使われていない時代(といっても2007年ごろなので15,6年前)の話を思い出しました。そのころは、間伐材であっても「木をつかう」というとまだまだ環境破壊というイメージがつきまとい「なんで木をつかわないといけないの?環境にわるいじゃん?」といった声をいただくことがあったといいます。

ここ数年でようやく日本の森のことが伝わり始めて、間伐や主伐といった林業による人の手がはいって森のサイクルをまわさないと森の環境が悪くなってしまう。「木を使うことは環境にいいことなんだ」ということが理解されている方が増えてきました。

乙部様からも「木をつかうということ自体が、自然にとっていいことなので、木でものをつくりたい。という企業にはおすすめできますよ。」とおっしゃっていただいてありがたい限りです。

それでは最後までお読みいただきありがとうございました。

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