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WWFジャパン様マナヅルプロジェクト木製マグネットがつなぐ自然と縁

「マナヅルを、もっと身近に。」

一般的に、WWFの活動というと、大自然のアマゾンの熱帯林や、絶滅危惧種の動物ではアフリカのゾウなど「ジャングルやサバンナでの保護活動」のイメージが強いかもしれません。

2025年3月~8月にWWFジャパン様が実施した寄付キャンペーンでは、絶滅危惧種「マナヅル」のふるさと(繁殖地)であるモンゴルの水辺環境の保全がテーマとなりました。

そのキャンペーンの返礼品として、温もりある木の質感とストーリー性を兼ね備えた“木製マグネット”を採用していただきました。

「鶴といえば白いタンチョウ鶴」というイメージを覆す、灰色の羽をもつマナヅル。

モンゴルと日本を往来して生活しているマナヅルの魅力と、生息数が減少しているいまの課題を多くの方へ知ってもらうきっかけとして、このノベルティはどのように機能したのか?

今回のインタビューは、そんなWWFジャパン佐多様にお話を伺いました。

絶滅危惧種マナヅルに、今こそフォーカスした理由

マナヅルは、モンゴル、ロシア、中国で繁殖し、冬には南に渡って越冬する渡り鳥。

日本の九州(鹿児島県出水市など)が主な越冬地のひとつで、地域の方を中心に昔から親しまれているツルですが、現在、モンゴルで繁殖する個体数の減少が特に激しいことから、WWFジャパン様は2024年、WWFモンゴル様との協働プロジェクトを開始されました。

「今回の『草原の国、ツルのふるさと』キャンペーンは、そうした危機的な状況にある、マナヅルのモンゴルでの生息環境を守るために、広くご支援を呼びかけるものです。」

「守る」と「暮らす」を両立させる、現地との向き合い方

モンゴルの草原地域の水辺には、マナヅルが卵を産んで雛を育てるのに適した豊かな自然環境が広がっています。

ですが近年、鳥の卵やヒナが、遊牧民の家畜や牧羊犬によって脅かされていることや、草原の中にある水源が家畜に踏みつけられることで泥沼化し、水が枯れてしまうなどの課題があるといいます。

とはいえ、家畜と共に生きる遊牧民の文化、そして彼らの暮らしを制限して自然保護活動だけを優先するのでは、問題の根本的な解決にはなりません。

そのため、WWF様の保全活動では対話を重視し、現地の暮らしや文化を最大限に尊重した信頼関係を土台に、自然と人が共生する方法を探ることを重視しているそうです。

今回のプロジェクトでも、現地のコミュニティにスタッフが入り、お互いの価値観を尊重して保護活動を進めるための良好な関係性ができていると言います。

手に取った瞬間に伝わる、「あ、これいい」

今回のキャンペーンの返礼品として選ばれたのは、FSC®︎認証の国産材を使った木製マグネット。

前回·前々回と、デザインを変えつつ連続で採用していただいていて、今回で3シリーズ目となります。

佐多さまは、このマグネットを初めて見たときの印象をこう語ってくれます。

「“これがいい”って、直感で思ったんです。手に取った時の木の質感や香り、デザインの雰囲気が、伝えたいこととぴったり合っていました」

今回のマナヅルマグネットは、前回·前々回のキャンペーンでもデザインを手がけたデザイナーさんが、引き続きデザインをしてくれています。

キャンペーンごとにデザインを少しずつ変えてはいるものの“シリーズ展開”がしっかりと感じられて思わず「集めたくなる」ような仕上がりでとても気に入っているといいます。

ちなみに、制作パートナーとしての私たちとのやりとりは「相談ベース」で進められる点がポイントだといいます。

「グッズだけでなくパッケージまでワンストップでお願いできるし、こちらの目的を理解した上で提案してくれる。ほんとうに心強かったです」

冷蔵庫や玄関に貼られたマグネットは、見るたびにマナヅルを身近に感じさせ、自身が寄付を通じてその保全活動に協力した体験を思い出させてくれる“きっかけ”になっているといいます。

「グッズって、ただの返礼じゃなくて“物語の入り口”になるんですよね」

返礼品を通じて得た“つながり”が、寄付後の暮らしにも息づいていく。その循環をつくることが、ノベルティの最大の役割だと感じられました。

まとめ

WWFジャパン佐多様マナヅル保全プロジェクトについてでした。

日本にも飛来する「マナヅル」を象徴種として、その繁殖地のひとつであるモンゴルの水辺環境の保全を目指したプロジェクト。

「相談しながらつくる」現地とのパートナーシップの価値や、「グッズが物語の入り口になる」という私たちの森を守るアクションにも通じることで、深い共感を感じました。

また、WWFジャパン様では、毎日の暮らしのなかでどうやって環境や生き物の保全に貢献するのか?を伝えることも大事な役割だと言います。

「“何かしたいけど、何をしたらいいか分からない”という声、本当に多いんです」

そう語る佐多さま。SDGsだけでなく、脱炭素や生物多様性を評価するESGと、環境問題がますます複雑になる中で、気軽にいまできることの“入り口”として「FSC®︎マークを選ぶ」「エシカルなものを手に取る」といった選択肢を伝えていくなど

「最近はスーパーなどでも“環境にいい”を分かりやすく選べるようになってきていますよね。そのような商品を選択することも大事なアクションです。環境問題って、ほんとうにむずかしくなってきています。だからこそ、小さなアクションを広げていくことが、いまはとくに大事だと思っています」

「暮らしをサステナブルに。まずは、できることからはじめてみてください」

WWFジャパンの公式オンラインショップ「PANDA SHOP」での買い物、FSC製品の選択、そして木製マグネットを冷蔵庫に貼ること——それぞれは小さな行動ですが、確かに未来をつくる一歩に。

草原の国、ツルのふるさと  |モンゴルと日本が 力を合わせて取り組む、マナヅルと水辺を守るプロジェクト

https://www.wwf.or.jp/campaign/da/

WWFジャパンの公式オンラインショップPANDA SHOP

https://shop.wwf.or.jp/

私たちもグッズで、このプロジェクトに関われて自然をまもることにつながり、小さくても伝えることのきっかけなれていると心から嬉しいです。

それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。

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