メロスは激怒した、「面白いノベルティを考えてよ。」という上からの無茶振りに、邪智暴虐の企画を考えねばならぬと決意した。
メロスは、ノベルティがわからぬ。企業の広報のものである。
たまにはマーケティングやブランディングの仕事もしてきた。
けれどもノベルティに対しては、人一倍……
はい、そんなこんなで、企業の広報、マーケティングやブランディングなどの担当者のみなさまが王、いえ、経営陣や上司からの「なんかかわったノベルティを考えてよ。」といった噴飯ものの無茶振りに
「おのれ、暗君……」となることなく、
また、友を身代わりに差し出さなくてもよいように、あれこれと考えるコラムです。
さて、ノベルティは、ここ数年でちょっと変わってきました。
これまでのノベルティは、どちらかというと大量消費で安くして、とにかくたくさん配る。というものが主流でした。
ですが、ここ数年は、例えば雑誌とコラボをして「これがもらえるの?」というようなバッグやTシャツなどを配布して認知を高めるだけでなく、企業のメッセージとして環境配慮をはじめとするCSR的な内容も含まれるようにもなってきました。
さらに、これまでの【ただ配って、もらってうれしい。認知を高める。購入もしくはサービス継続。】という流れの先の【「こんなおもしろいのもらえた。」「おしゃれなのをもらえた。」】とSNSに投稿されるところまでを見込んだ運用もされるようになってきました。
おもしろいノベルティ制作や企画作成についてがわかるように、3日いえ…3つのステップで考えてみます。
材質、デザインで違いをつくる。
おもしろいノベルティ、かわったノベルティをつくるにあたっては、ほかのノベルティとの違いをどうやってつくかが大事なポイントになります。
手っ取り早く違いをつくりやすいのは、「材質」と「デザイン」の2つです。
人はその情報の80%以上を視覚から得ているといいます。まずは見た目で違いを作る。というのがおもしろノベルティを作る際のセオリーと言えます。
そのなかで、ノベルティの本流、多数派を調べると、ほとんどのノベルティが「プラスチック」「アクリル」といった材質であることがわかります。
それは、ノベルティという販促の運用上、大量に配るというのが前提であるので、一つ一つの単価をできるだけ安いものにする必要があるからです。
また、安価に抑えるという性質上、デザインについては、名入れ程度で既製品のまま、形の変更はできない。
もしくは、できてもとても高くなる。というケースがほとんどです。
多数派
- ・プラスチック、アクリルが多い。
- ・デザインについては、変更できない(できても高い)。
少数派
- ・材質が木製、スチールなど
- ・デザインが変更できる。
ざっくりと「おもしろさ」や「かわってる」をテーマにした場合、この本流の多数派なかで違いを生み出すか、それとも本流からそれる少数派を選ぶかの二択になります。
名入れなどで違いを出すにしても、多数派では制限が多くなりがちです。
少数派を選べば間違いない。というわけではないですが、「おもしろさ」や「かわってる」という多数派との違いを作りやすくなるのはまちがいありません。
口コミが起きるか考える。
次に考えるのは、口コミがおきるか?です。
かつて、セミナーであるマーケティングの専門家の方が「口コミは”驚き”笑い”共感”感動”」といった感情を動かさないとおきない。」と話していました。
ただ、笑いでは、お笑い芸人のような抱腹絶倒の大笑いではなくても、「クスっ」としたものでも十分ですし、
感動であれば、2時間ものの映画のような御涙頂戴ではなく「え!?こんなのいただいていいんですか?」というものでも良いとのことです。
とにかく、心を動かせるか、驚きや喜びでその人の心の体勢をいかにくずすかだそうです。
驚きの事例では、ある会社は、来客にお茶ではなく、生ビールを出すところがあるそうです。
さすがに仕事中に生ビールを飲むことはないでしょうが、「いやぁ、あそこの会社に訪問したらビールがでるって言われちゃってさぁ」と口コミがおきることは間違いないです。
ノベルティでこういった運用を考えると、使用するシチュエーションを考える必要があります。
例えば、弊社アイテムでは、
カップ麺キーパー
会社でつかってもらえれば、同僚の方から、「なにそれ?」となりやすいですし、おもしろいアイテムで「これさ、〇〇でもらったんだよね。」と口コミがおきやすくなります。
商品に付属して販促に繋げるにしてもシークレットを用意しておくと引き当てた人がSNSへ投稿します。
IQパズル
こちらは、IQパズルです。こちらは、小学生や中学生が学校の休み時間で遊んでもらえると口コミ効果が発揮されます。
例えば、小中学生向けのプログラミングスクール様で、資料請求のプレゼントなどで配布していただければ、
こどもが学校に持っていって友達とタイムをきそったりで遊んでくれます。
「〇〇でもらった。」と言ってくれますし、ロゴの名入れで認知が高まり
子供経由で親に口コミが伝わって資料請求へとつながります。
時代のながれを掴めるかを考える。
最後に、時代のながれについてですが、これはエシカル消費と呼ばれるものがテーマになります。
エシカル(Ethical)は、倫理・道徳という意味あいです。
エシカル消費は、倫理的、道徳的な消費ということですが、このままだとちょっとわかりにくいですね。
ざっくりと説明すると、商品をつくるときは、環境と人に配慮しましょう。というものです。
環境への配慮は、商品をつくるときに、自然環境の負荷が少なくなる、もしくは環境保全につながるような配慮がされていること。
そして、もう一つが、人への配慮で、労働者を強制的に働かせて不当に安い労働で価格圧縮などを行なっていない。という人権配慮。
自然配慮と人権配慮の2つを抑えたものが、エシカル消費というものになります。
ちなみに、内閣府が調査をしたデータでは92.9%の人がエシカル消費として自然・人権の配慮がされている商品のほうがよい。という調査結果が出ています。
環境問題に関する世論調査
(内閣府調査へリンクしています。)
ノベルティは、とかく先時代的な大量に、安く、というアイテムが多くなりがちです。
SDGsや脱プラスチックのながれもこれからいっそう強くなるなかで、そういった配慮をされているかどうかはノベルティ販促でも重要なポイントなってきます。
どんなに面白くて、口コミがおきて、シェアされるノベルティができても、環境配慮や人権配慮がされていないと、あとで大きな問題になったりすることもあり得ます。
なので、これらを積極的に抑えて前向きに取り入れるメッセージを添えることで販促がCSRやブランディングになるようにしていきたいですね。
ちなみに、先のカップ麺キーパーもIQパズルも国産の間伐材を用いています。とてもエコでつかうことで日本の森を守ります。
もちろん、木製なので、最近の脱プラの流れにも対応できます。
まとめ
3つのステップ
・1.材質、デザインで違いをつくる。
>多数派と少数派があるので、どちらで勝負するかを選びます。
・2.口コミが起きるか考える。
>感情が動くかどうか、配ったあとのシチュエーションで起きうる口コミを想定する。
・3.時代のながれを掴めるかを考える。
>エシカル消費を把握して販促がCSRやブランディングになるようにする。
なお、3つのステップはわかったけど、考えるのめんどいし、企画ごと全部まるなげしたい!
という場合は、弊社の営業担当が御社にぴったりの企画を考えます。
メロスさんの身代わりになったセリヌンティウスさんばりに信用信頼できる面白いノベルティを取り扱ってきた猛者揃いです。
ぜひ「身代わりを一人お願いします。」とお気軽にお問い合わせください。
ちなみに「面白い商品提案してよ」と言われた時のノベルティとは
https://eco-pro.ne.jp/columns/useful-info/funny-novelty/
でもいくつかの商品を紹介しています。
こちらもぜひ覗いていただけると幸いです。
では、最後までお読みいただきありがとうございました。
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