「間伐材ならよかろうなのだァァァァッ!!」なジョジョ第二部カーズ様的な精神で今回もお送りいたします。
さて、こちらのコラムをいつもお読みいただいている皆様はすでに理解されていると思いますが、今一度復習的な意味で振り返ってから本題に行きたいと思います。
間伐材というのは、人の手が入った森(人工林や里山の森)で木を育てるためにあえて木を間引く森の維持管理で出る木のことです。
森の維持管理は、間伐以外に、下草を刈ったり、木の枝が鬱蒼としないように枝を落とす枝打ちなどがあります。ちなみに、主伐といって育てた木をばっさりと切ることで森のなかに陽の光が入ってきます。
林業による人の手は、間伐以外にもすべてが大事なもので、森の維持管理には欠かせないものです。
森や林業の維持管理や、里山などの森に棲むいきものの生態系や生物多様性を考えるとなにも間伐材に無理にこだわることもなく、「国産の木材をつかうこと」で間伐材を使うことと同じくらい森を守ることに繋がります。
とはいえ、今回は間伐材のグッズをつかうことがなぜSDGsノベルティとしていいのか?おしゃれな販促になるのか?この2つについてを徹底的に書いていきます。
間伐ってそもそもなに?
ここ数年、世界的にSDGsをはじめ環境への配慮が問われることが多くなってきてにわかに「間伐材」への注目があつまっています。
木を扱っている者としては、先にも挙げましたが間伐材だけが環境にいいわけではなく、国産の木をとにかく使ってくれて、森に人の手が入ることが大事にはなります。
とはいえ、間伐材をきっかけとして日本の森について興味や関心を持っていただくことはとても大事なことだと思っています。
さて、日本では国土の67%が森です。
森林率という国土に対して森の面積を割った数値で表すと日本は先進国のなかで2番目にこの森林率が高い国となります。
ちなみに1 位はフィンランドで73%とのことです。
一方で、林業への従事者は昭和60年ごろに12万人規模でしたが、令和2年には、4.4万人と約1/3 にまで減少しています。また、国産の木がどれだけつかわれているのか?を食料自給率のように表した木材自給率は、ウッドショックで外国から木材が入ってこなくなった情勢でも35.8%(そうでないと30%前後)と国産の木はつかわれていません。
そんななかで、日本の森では、林業で人の手をいれても利益にはなりにくく、どんどんこの間伐をはじめとした人の手が失われています。
問題となってくるのが、森の環境の悪化です。
人の手が入る森では、適切な森の維持管理にともなって、森の木を切ったり、枝を落としたりするので、太陽の光が森の地面にまでしっかりと降り注いでいろんな植物の光合成なんかもしっかりとできて、枝を落とすことで風が抜けるので湿気などもこもりにくく病害虫などもすくなくなります。
そのため、人の手のはいった森で暮らす生き物もたくさんたべるものがあって、木の根っこもしっかりと生えて多少の雨風ではびくともしない森となります。
ですが、人の手が入らなくない放置された森になると、太陽の光は鬱蒼とした木々と枝葉に遮られて植物は枯れ始め、風も抜けず湿度も高くじめっとした環境になり病害虫が多くなっていきます。間伐などをしないので木々はそんな悪化した環境の森の栄養を奪い合うので根っこも生え切らず、細く脆い木になります。
そのため、放置された森で暮らす生き物は食べるものがすくなく街に降りてきてニュースになったり、木の根は浅く細いので少しの雨で土砂崩れなどを起こすことも…
間伐をはじめとする林業による人の手をとりもどすことは、この問題の解決の一助となります。
「いやいや人の手って、放置してそのまま自然のままに森を返したらいいじゃん?」というとちょっと違うことが理解いただけると幸いです。
間伐材グッズはなぜSDGsに?
間伐材のグッズがなんでSDGsにいいのか?というと、上のイラストにある通りです。
左下の森の管理で貢献できるSDGsについては、3つ「12.つくる責任、つかう責任」「13.気候変動に具体的な対策を」「15.陸の豊かさも守ろう」です。
また、間伐などで人の手が入った森は、土砂崩れなどにも強くなるので、「11.住み続けられるまちづくりを」にもつながります。
直接的ではないですが、「14.海の豊かさを守ろう」にもつながります。
海の森と呼ばれる海藻類が育つには、フルボ酸鉄というミネラル分が必要なのですが、これは森の土がふかふかの腐葉土になっていて雨が降った時にスポンジに水が染み渡るように染み込んでいって地中に蓄えられ、じわじわと湧き水となって出てくることで海に届きます。
ということで、持続可能性、サスティナブルであることを考えると森を大切に管理することがとても重要であることがわかってきます。
また、気候変動の原因とされる温室効果ガスのひとつ二酸化炭素を森が吸収することで、温暖化に伴う気候変動への具体的な対策になります。
「え?でも、間伐材って木を切ってグッズにしたら森が吸収した二酸化炭素が外にでて気候変動になるんじゃないの?」というと、大丈夫です。
木は、成長の過程で栄養として二酸化炭素をたくさん吸い込みます。
間伐は木を植えてから20年くらい経ってから計画的におこなうのですが、二酸化炭素を吸い込むピークを迎えて落ち着いてきたころに間伐が行われます。
切られた木では、二酸化炭素がどうなるのか?というと、切ってもその木にとどめられたままです。
間伐材グッズにしても、炭素はそのままです。
なので、間伐で森の管理として木を切っても、炭素は空気へ放出されることはありません。
ですが、その木を燃やしたり、腐らせると、大気へと炭素が放出されてしまいます。
間伐材はSDGsのいくつかのゴールに直接関わることはもちろん、サスティナブルであることにとっても有効です。
間伐材グッズをノベルティグッズにするメリット
海にも陸にもいいという間伐材や森の木をつかうことでSDGsやサスティナブルであることに貢献できるのですが、ノベルティとしてつかうことにどんなメリットが?について書いていきます。
正直言うと、いまってノベルティグッズはいいものが多いです。
スマホ関連グッズやおしゃれなタンブラーやタオルも〇〇産だったりと、むかしのようなもらったけどいらないな…というのは少なくなってきています。
また、このアイテムは廃棄されるコーヒーのカスを混ぜたエコなプラスチックでSDGsになるのです!というSDGsノベルティグッズも増えてきています。
そんななかで、間伐材のグッズをノベルティとしておすすめする理由は、やはり御社の環境への配慮のメッセージを配る人に直接届けられるからです。
ノベルティグッズとして、販促するだけではなくCSR的なブランディングとして「森を守ります。」というメッセージを伝えられます。
また、ノベルティグッズは、どうしたって企業の販促や集客のための行為です。
なので、いわゆる「バラマキ」という大量生産・大量配布のビジネスモデルになりがちです。
バラマキの大量生産、大量配布では、安価であることが求められることが多くなり、結果としてはたくさん作れて丈夫で安価なプラスチック製品やアクリル製品などの石油資源で作られるアイテムが多くなります。
そうなると気候変動の原因とされる温室効果ガスも増えてしまいますし、配らなくてもいい人にも無理矢理にでも配ることになるので、効果も薄くなりがち。
私たちは、バラマキの規制品ではなく受注生産で作りすぎないことにもこだわります。
適量生産・適量配布でちょうどいい。時代にあったノベルティグッズを目指しています。
間伐材をはじめ国産の木をつかうことは、先にも書きましたが炭素を固定して気候変動への具体的な対策になります。
プラスチック製品でつくられたノベルティグッズを木のものに置き換えるだけでも効果があります。
間伐材のグッズは、いわゆる普通のノベルティグッズとはちがって機能的ではありません。木なので質感も出来上がりの仕上がりもマチマチです。節があったり、樹脂が染み込んでいたりします。
ですが、生きている木の良さとして最近では、「ひとつひとつ違うことがいい」「節も個性」「樹脂は木の香りがする」と「だが、それがいい。」という既製品では味わえない良さを理解していただけるお客様が増えてきました。
なにより、既製品やエコなプラスチックでSDGsなノベルティです。というアイテムにはない、木だからこそのインパクトがあります。
おしゃれノベルティに間伐材グッズ5選
弊社のアイテムはすべておすすめなのですが、あえて5つ選ぶとしたらで、とりあえず人気のアイテム、コスパ最強アイテム、若い世代に人気のアイテム、エコなアイテム、面白いお子供さん向けのアイテムと5つを選びました。
ヒノキスマホスタンド
https://eco-pro.ne.jp/product/jb305/
スマホ時代になってからノベルティグッズの定番になってきましたスマホスタンド。
ノベルティグッズは、自分で買うほどではないけど、あるといいな。というアイテムだともらってくれやすく、長く使ってくれやすくなります。間伐材を用いたノベルティグッズとしてスマホスタンドはおすすめです。
ロゴを入れるだけでデザインが決まることも嬉しいポイントです。(事例:株式会社キャドセンター様)
キッチンプレート(鍋敷き・コースター・箸置き)
https://eco-pro.ne.jp/product/jb514/
1 つで3役。それでいて高級感もしっかりとあるコスパ最強のキッチンプレート
こちらも、鍋敷、コースター、箸置きと、自分で買うときはついつい百均なんかで手軽に安くすませて、一度買ったらながく買い替えないアイテムを3つ揃えています。
3mm厚で、しっかりとしたアイテムの印象があります。
間伐材でつくるノベルティグッズなので、エコなだけでなく木だから形を自由に変更できるのが嬉しいポイントです。
住宅会社様なら鍋敷は家のかたちで、コースターは、窓のかたちで、箸置きはドアの形でつくったりといったことも可能です。
ワイヤーキーリング
https://eco-pro.ne.jp/product/jb362/
レトロなキーホルダーがここ数年ブームとなっています。昔の旅館にあったようなアクリルの棒に無造作につけられていたあの感じがエモいとZ世代に大人気。
レトロなフォントで企業名を印刷するだけでZ世代に向けたカジュアルなノベルティグッズになります。木なら、また違ったエモさを発揮できるはずです。新卒採用のノベルティグッズにもインパクトがあっておすすめです。
チューブ絞り
https://eco-pro.ne.jp/product/jb486/
間伐材のエコさをより際立たせるならチューブ絞りがおすすめです。
既製品はカエルの口のようなデザインとなっていて、このままでもかわいいと評判です。
自由に形を変えられるので、希望の形でチューブ絞りがつくれます。
例えば、歴史的に年貢が厳しくて反乱を起こしたお土地などで自虐的に「〇〇の乱を引き起こした△△藩の年貢絞り取り器」のようにブラックジョークを交えたお土産品として販売すると面白く、間伐材としてエコで、地方創生のメッセージも訴えられます。
キューブパズル
https://eco-pro.ne.jp/product/jb529/
レタスクラブ様にてとりあげていただきました!
間伐材を用いた知育玩具的なノベルティグッズとして、プログラミングスクールや学習塾、環境学習イベント、ワークショップの参加記念品としておすすめです。
サイズ感は、ころんと手のひらに収まる大きさですが、1 ピースあたりの大きさは誤飲防止を配慮した大きさとなっています。
まとめ
間伐材をグッズにすること、SDGsに用いることでのメリットについてでした。
世界的に見ても、国内だけを見ても、環境に配慮している会社かどうか?が企業の株価や採用などのシーンで影響がある時代から、じわじわとその影響力が強まってきています。
いろんなエコや環境などへの取り組みをされているけど、なかなか消費者や顧客、お客様にその取り組みが伝わらない。という企業様に販促しつつ、SDGsやエコや環境の取り組みを自然な形で伝えられるのが間伐材グッズのすごいところです。
販促もする。SDGsや環境配慮も広める。両方やらなくっちゃいけないってのが最近の企業の辛いところですね。
では、今回のコラムはこのあたりで終えます。
最後までお読みいただきディモールトありがとうございました。
アリーデヴェルチ!
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