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ノベルティは、SDGsやESG、GXに貢献できる?できない?

なかのひと:「おい、おれのノベルティ、SDGsやESG、GXになるのかならないのかどっちなんだい!?」
ノベルティ:「なーーーる!パワーーーーーー!!」

コラム担当なかのひとです。いやはや、世界的にSDGsをはじめとする環境配慮の流れが強まってきています。
そんななんかで、ESG経営やGXといった環境経営の時代になってきてひさしくあります。

ESG経営については、2年ほど前に世界の投資市場40%以上をESG関連が占めてきていて、環境や社会への配慮を企業が持てるかどうかで株価などに影響が及ぶようになっています。
また、GX(グリーン・トランスフォーメーション)については、企業の脱炭素化についての設備投資やサプライチェーンの改革、新商品(例えばカーボンニュートラル燃料など)の開発に官民合わせて10年間で150兆円が動くものとなっています。

そんなSDGsやESG、GXについて、ノベルティが貢献できるかどうかを某著名筋肉系芸人のネタのように、ノベルティにSDGsやESGなどの貢献について聞いて答えてくれると嬉しいのですが、そういうわけにもいきません。

Wood+では、つかうだけでSDGsになるノベルティということで、間伐材をはじめとする国産の木材を使ってグッズ制作を行っています。
これまでコラムをお読みいただいている皆様は、SDGsになる。ということはもうご存知かと思いますが、復習と思っていただきながら今回のコラムをお読みいただけると幸いです。

ノベルティと持続可能な開発目標(SDGs)

さて、これはもう言わずものがな。ですが、ノベルティと持続可能な開発目標。いわゆるSDGsとの関係性です。
わたしたちもつかうことでSDGsになります!というグッズをつくって販売しているのですが。ここ最近、このSDGsになるノベルティがとても増えてきています。

例えば、エシカルプラスチック、エコプラスチックと言われる竹などの自然素材、飲食店などで廃棄される抽出後のコーヒー豆をプラスチックにまぜたて使用量を減らすというアイテムです。

たしかにプラスチックは、石油などの化石資源が原料のものでつくると二酸化炭素などの温室効果ガスがたくさん発生してしまいます。
エコ素材を混ぜることでその発生量を抑えることはできます。

ですが、それが海外で製造されていてそれを輸入している。となれば、輸入でCO2が発生してしまい(カーボンフットプリント)、名ばかりのSDGsとなりがちです。
また、エコ素材の配合比率も15%30%と低ければあまり環境に貢献していると言い切れないのでは?というものも散見されます。

ツッコミ出したらキリがないのですが、エコプラスチックの多くはエコ素材を混ぜたプラスチックのペレットをつくる工程が余計に挟まるので、ほんとうに調べたら全然CO2排出を減らせていない。ということもありえます。

この製造工程や素材の配合比率についてをしっかりと調べないと「SDGsになります!」「環境にいいです!」と販促や企画、イベントに用いても、「それって…」と指摘が入ってしまうと企業のブランディングに暗い影を落としかねません。

ここがしっかりとしているかどうかで貢献できる、貢献できないが決まってきます。

Wood+おすすめアイテム

Kitto+ 木粉のお皿

https://eco-pro.ne.jp/product/jb526-1/

木のノベルティや記念品などのグッズを作る際にどうしても出てしまう木屑、おがくず、木端なんかの捨ててしまう木を用いてほんとうに環境に優しい木のプラスチックをつくりました。配合比率も51%と半分以上を木が占めていて、プラスチック製造工程にありがちな高エネルギー工程を省略できるものとなっています。

ノベルティのESGへの影響力

つぎにSDGsとはちょっと違うESGについてです。
ESGについて詳しく知りたい!という方は下記のコラムにて書いていますのでそちらから

ESG関連投資が世界の4割に拡大

ESGについてざっくり解説しますと、E(環境・Environment)S(社会・Social)G(統治・Governance)のそれぞれ頭文字をとってつけられたものです。

自然と人にやさしい経営をしましょう!というもので、それらの取り組みをコーポレートガバナンスとして発表するESG経営、それを金融機関や投資機関が評価することで株価に影響したり投資や出資がついたりするものがESG投資となります。

おもに主要な事業で脱炭素などの取り組みが該当してきますので、ノベルティでESGに貢献するか?と言われると、ちょっと難しいかもしれません。

というのも、ESG経営の指標のひとつにGHG計算があります。
GHGというのは、グリーンハウスガスの頭文字をとったもので、企業が経営活動を通じて発生させている温室効果ガスの排出量を計算することがGHG計算です。

このGHG計算をもとにして、いかに温室効果ガスの排出量を減らすのかがESG経営やESG投資では求められます。
温室効果ガスを減らしてプラスマイナス0にすることをカーボンニュートラルといいます。

ということがあるため、ESGにノベルティだけで貢献できるか?といわれると、ほんのり貢献できる。かもしれません。という感じになります。
例えば、現在ノベルティとして使用しているアイテムなどを木製のノベルティに置き換えることで、GHG(グリーンハウスガス)計算の数値をいくらか減らすことができます。

もし、自社で企業の森や社有林をお持ちの場合には、その森自体でグリーンカーボンと呼ばれる森林の二酸化炭素吸収があるためESGに相当貢献します。
ノベルティではなく、社有林などを保有することであればESG経営には深く貢献できる!
といえます。

ノベルティとGX(グリーン・トランスフォーメーション)

最後に、GXとノベルティについてです。
これはもう、ノベルティだけだと確実に貢献できないと言い切ってもいいです。また、社有林でもちょっと難しいと思います。

GX(グリーン・トランスフォーメーション)は、いろいろ言われますが、もう超絶ざっくりといろんなものをまとめていうと脱炭素経営です。商品を作る際の工場で発生しているCO2などの温室効果ガスを削減するための設備投資、カーボンニュートラル燃料の開発などに官民合計150兆円の投融資、出資、補助金がつくものです。

ノベルティやSDGsグッズが関わる余地はほぼないと言っていいです。

Wood+で貢献できそうなことは、多くはないのですがあるとすれば、現在プラスチックなど樹脂で商品を作っている企業様の生産ライン、サプライチェーンに、「弊社の木のプラスチックを組み込んでいただく」というのが貢献としてはできることかなと思います。

プラスチック成形の金型があればそれをつかって木のプラスチックで代替品をつくれます。
弊社の木のプラスチックは51%が木ですので、プラスチック使用量を削減できます。

また、国内製造なのでカーボンフットプリントの面でも有利です。
社有林をお持ちの企業様であれば自社の森の木をつかうこともできます。

大量生産・大量配布のバラマキモデルからのシフトチェンジ

SDGsをはじめESG、GXにノベルティがいかに貢献できるのか、そもそも貢献しているかどうかについてでした。
共通しているのは、環境にいいことをしましょう!人や社会にいいことをしましょう!!
という、人と環境への配慮が経営にもとめられる時代になってきている。ということです。

とはいえ、そんなESGだとかGXなんて一部の大企業のものでしょう?と思われている中小企業や街の商店の方向けに「SDGsは考えてきているけど、ESGやGXなんて…というのはまだまだ。自分のところには…」という感じが一気に身近になるネタをお届けします。

ESG…地方銀行でESG的な金融サービスが増えてきています。
サスティナブルな取り組みを評価して金利優遇するなど、資金繰りにはかなりESGが繋がってきていてこれからも増えていきそうです。

GX…炭素税(環境賦課金)が始まります。
2028年に始まることは決定しています。それも欧州並みの負担が強いられるレベルのものとなっています。GHG計算などいまから始めておかないと大変になりそうです。

さて、そんな環境経営時代のなかで、ノベルティというのがどうあるべきか。というのは私たちも心を砕くところです。
というのもノベルティというのは、これまでのビジネスモデル的にいうと環境への配慮がされてきたか?と言われるとそうでもないモデルだからです。

ノベルティは、とにかく安く作って、たくさん配ってなんぼ。という「バラマキ」とも言われるビジネスモデルが長く主流でした。
そのため、安価なものということで石油資源、プラスチックなどを用いているアイテムが多く、環境への負荷が大きくなりがち。そして、たくさん配るので「いらない」という人では捨てられてしまうことがよくあります。

ある調査では、ノベルティグッズをもらったけど使わずに捨ててしまったという人の声は、58.8%にも上ったといいます。
ノベルティは、バラマキと呼ばれる大量生産・大量配布のものから、環境や人にやさしいちょうどいい量をちょうどよく配る適量生産・適量配布の時代になってきていると私たちは考えています。

おい、おれのノベルティ、環境経営時代のノベルティになるのか?ならないのか?どっちなんだい!
なーる!パワー!!

まとめ

ノベルティは、SDGsやESG、GXに貢献できる?できない?でした。

わたしたちのグッズは、木をつかうので、脱炭素になります。
この辺りはいろんなコラムでも書いているので、今回はちょっと違うポイントをお伝えいたします。

木にまつわる産業、林業、製材加工業、伝統的な木工加工業の多くは、高齢化や過疎化、産業の空洞化などで次世代の担い手が少なくなってきています。
わたしたちが木をつかうことで、林業には適切な報酬が手元に、製材加工業の方々も仕事が増え、加工業の方々へと続きます。

間伐材をはじめとする国産の木材をつかうと森のサイクルが回復して森の環境が豊かになるだけでなく、木にまつわる産業にもサイクルが行き渡り、このままだと人の手が失われていくように、次の世代へとつながらなくなってしまう経験や伝統の技なども循環のサイクルが行き渡ります。

わたしたちは、木をつかうことで森と人のいまよりも幸せな未来をつくります。

では、ありがとうございました。

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