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SDGs/ESGや脱プラに、間伐材をノベルティやオリジナル商品に使うと何がいいの?

さて、Wood+のサイトをご覧になってくださっている多くの方は、間伐材という言葉を何度か目にされていると思います。

一方で、初めてサイトをご覧になった方だと、間伐材ってなに?なにがいいの?という疑問が湧いてくると思います。

これまでも、何度か間伐とは、間伐材をつかうとどういいのか?などを取り上げてきましたが、定期的に何度か取り上げていきたいと思います。

ちなみに、これまでに書いた間伐材については下記のバナーからどうぞ

目次

ざっくり振り返る間伐材とは?

さて、間伐材とはいったいなんなのか?というと、森の維持管理で間伐というあえて木を切る作業で発生する木材のことです。

といわれて、わかった!となる人のほんとすくないこと、、、自分も、この説明で「なるほど、間伐材のことわかったわー」とはなりません。

というのも、森や木は自然のままに、人の手が入らないほうがいいんじゃないの?人の手がはいるって自然破壊じゃないの?という疑問があるからです。

たしかに、自然の深い原生林の場合は人の手がはいることはよくありません。

ですが、日本の森のほとんどが人の手のはいらない原生林ではなく、いわゆる里山とよばれる人の手の入った森で、長い歴史をおってずーーーーっと人とともに歩んでいました。

この里山の森では、人の手が入らなくなったことで深刻な問題がおきます。

例えば、

  • ・少しの雨で山の斜面が崩れて川を溢れさせてしまったり
  • ・森のなかで生態系が乱れてしまって山の生き物が人里に降りてきて問題をおこしたり

(ほかにも、土壌根粒菌が…表面張力での保水が…海の海藻を育てる成分が…とかいろいろありますが、あまりマニアックになっても仕方がないのでこのあたりまでにしておきます汗)

里山では、人の手が入らなくなるほうが森のためにならず、結果として自然破壊につながってしまいます。これらを解決するのが、人の手を入れる間伐などです。

でも、どうして里山に間伐などの人の手がはいらなくなったのか?というと、日本で使われる木材のほとんどが外国の木材になってしまったことが原因です。

外国産の木材のほうが安く手に入るため、大量に木材を必要とする住宅などでは日本の木材がつかわれなくなりました。

とはいえ、一概に日本の木材を使わない住宅会社がわるい!というわけではありません。

林業などは、いわゆる「危険できつい仕事」でありながら、それに見合った給料が得られるか?というとちょっとむずかしいこともあって、林業をやりたい。という人が減ってしまったことなどもあります。

また、日本の山は世界的に見ても急勾配で地形が複雑で大規模に林業がしにくい地形というのは、如何ともし難い問題です。

ここ最近は、ウッドショックと呼ばれる世界的な木材需要の増加で国産木材の利用も進んでいますが、ウッドショックが落ち着いたら海外産に戻ることが予想されるため本格的な国産回帰にはならなそうです。

話が逸れてきたので戻しますと、山や森に人の手をいれてメンテナンスをするのが間伐などの作業で、そこで発生する木材を間伐材と言います。

間伐をするとはどういうこと?

さて、さーっとですが、間伐材についてを振り返りました。次は、間伐ってどういうこと?というのをまとめていきたいと思います。

間伐というと、Googleなどで検索すると、

間伐とは、森林の混み具合に応じて、樹木の一部を伐採し、残った木の成長を促す作業です。 間伐を行うと、光が地表に届くようになり、下層植生の発達が促進され、森林の持つ水源涵養機能、土砂災害防止機能、生物多様性保全機能などが増進します。 また、残った木の成長が促されることにより、木材としての価値が高まります。」林野庁

https://www.rinya.maff.go.jp/j/kanbatu/suisin/index.html

という説明が出てきます。この説明は確かなのですが、結構難しい漢字も多くてとっつきにくいので、これを違う分野で置き換えると…

サッカーの育成などで見込みのある若者を集めて、1,2年指導して伸びしろがあるな。才能があるな。というエリート選手だけ選りすぐって、育成のために予算と時間を集中させて成長を促していくようなものです。

また、間伐では大体50-60年くらいの古い木を切って若い木に置き換えることもよくします。

「え?古い木を切って若い木に置き換えるって歴史ある木を切っちゃうの?」と、言われることもあるのですが、いわゆる屋久島の杉のように樹齢が長い木はありがたい存在で、大切にしたい気持ちになって若い木に置き換えるのはなんか気が引けてしまうかもしれません。

ですが、間伐ではちょっと違います。

古く歳をとった木というと、しっかり深く根をはってくれて山を守ってくれるイメージがあります。ですが、そうでもなくて、若い木とくらべると根も浅くなっていて少し雨水が溜まるとスルッと抜け落ちてしまうことがあります。

また、気候変動の原因とされる二酸化炭素などの温室効果ガスの吸収も、若い木のほうが圧倒的に量が多く効率的です。

この古く年老いた木を切って若い木に置き換えることは、お肌の新陳代謝と同じようなイメージで考えるとわかりやすいです。

お肌の角質も、新陳代謝で古い角質から新しい角質へと置き換わることでお肌の“はり”や“白さ”を保ち若々しく健康的にしてくれます。

古い木を切らずに置いていくことは、このお肌の角質がずっと古いままでシミ、シワだらけにして放置するようなものです。若くて健康的に森を保つために必要なのが間伐です。

SDGs/ESGの取り組みに繋がるとは?

最後に、間伐材を用いることがどうしてSDGsやESGの取り組みにつながるの?というと、

間伐などのメンテナンスが行われなくなっている状況を、間伐材をノベルティアイテムやオリジナル商品としてつかうことで、人の手が入る状況を作り続けられることにあります。

人の手がはいることで、若く健康的に森を保てるようになれば、気候変動の原因とされる二酸化炭素の削減にもつながります。また、少しの雨で山が崩れたりといったことも減らすことができます。

若く健康的な森であれば、そこで暮らす動物たちも食べ物を求めて人里に降りてこなくても良くなります。

SDGsで言えば、気候変動に具体的な対策をにつながり、陸の豊かさを守ろうにももちろんつながります。

より深くESG経営、ESG投資としての機関投資家や投資機関からの評価を高めたいなどであれば、社有林や企業の森などで深く関わるなどがあります。

そんな社有林や企業の森で発生する間伐材を用いてグッズ化を行い、企業の広報グッズ、ノベルティアイテムにすることでより一層効果的と言えます。

Wood+のフロンティアジャパンでは、この企業の森や社有林でのグッズ化などの前例や多くの事例など、盛り沢山に取り扱っています。

気になった方はまずはお問い合わせください。

まとめ

間伐材をつかうとどうしてエコになるの?をまとめてみました。

いや、まだよーわからん!という場合は、お問い合わせからくわしい解説希望を送っていただけると幸いです。

ちなみに、来年2022年4月には、プラスチック資源循環促進法が始まります。

コンビニエンスストアの弁当などでもらうプラスチックスプーンなどを規制する法律ですが、これを問題だ。とするのではなく間伐材や国産の木材を用いて代替品を使っていく流れができれば、よりいっそう日本の森をまもりつつ、気候変動などの世界的な問題への力になれる(はず)と思っています。

そんなこんなですが、今回のコラムを終えます。

最後までお読みいただきありがとうございました。

【ショールームのご案内】

フロンティアジャパンにて作成してきたノベルティアイテム、記念品はもちろん、最新商品や大型アイテムなど実績サンプルを多数展示してます。

木製品特有の年月とともに変わる風合い、味わい、木の種類による違いなどお手に触れて確かめられます。

なお、見学をご希望の場合は、お問い合わせフォームよりご予約いただけますと幸いです。

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