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長期金利、30年ぶりの水準へ。“資本コストの時代”に企業活動はどう変わる?サステナビリティとノベルティの未来

先日、「長期金利が30年ぶりの高水準」というニュースが流れていました。

30年前というと1996年。アトランタオリンピックで、日本がブラジル相手にマイアミの奇跡を起こした年でもあり、ポケ⚪︎ンやた⚪︎ごっちなどが人気を博した年でもあります。

長期金利が、30年前の金利水準に戻ったとのことで、へーそうなんだ。と思う反面、それが私たちにどういう影響が?ということも考えるかと思います。

このあたりの、なんだかよくわからないことを、数字とか専門用語とかは出来る限り使わず、それっぽくわかりやすく解説することに、某有名バスケ漫画でディフェンスに定評のあるあの選手くらいに定評のある私、コラム担当なかのひと1号が、日々の仕事や企業活動、サスティナブルであることや、なんならノベルティの未来まで考えてみたいと思います。

この長期金利が上がっている情勢で起きうる、私たち仕事や事業の変化、そしてサスティナブルなことやノベルティのあり方の未来まで、書いていきたいと思います。

まず、ざっくりと結論から話しますと。

「お金が働いてくれて、それなりに稼いでくる時代への変化」

というとわかりやすいかもしれません。お金が働く?いや、よくわからん!ですね。

なので、ちょっと具体的に、外食と家飯で考えてみたいと思います。

ちょっと前までは、料理するレシピもなく自分がつくる家飯がそこまでおいしくなかった。そして、外食は安く美味しいお店があり、それなら外食したほうが満足できたような感じ。

ところが今は、美味しいレシピがたくさんあってそれにならえば「それまで満足していた外食にも負けない美味しいご飯」がつくれるようになってきたような感じです。しかも外食は値上がりしていて、これまでいってたお店も値上がりしてしまった。

そうなると、「家飯より明らかに美味しい店じゃないと、外食って行かなくてよくない?」という判断になると思います。

わざわざ外へ出て、お金を払って、新しいお店を探して、あたりハズレのリスクがあるなら、自分の家飯も美味しいからそっちでいいかと。企業経営でも同じことが、起きます。

仕事や企業経営はどう変わる?

ほんの数年前のゼロ金利時代には、預金や安全資産に資金という「自炊の家飯的なところ」にお金を置いてもほとんど増えなかったため企業にとってはおいしくありませんでした。

なので、外食的な事業投資のチャレンジに求められるハードルは、今よりは相対的に低い環境でした。

しかし、貯金や安全資産の利回りが上がると、預金や安全資産というこれまでおいしくなかった自炊の家飯が安定して美味しいご飯として、安定した利益が得られる装置に変わります。

同時に借入コストも上昇すると、これまで安くて美味しかった外食的な事業投資が、高いお金をはらったけど自炊よりもおいしくないというリスクがあるものになっていきます。

こうなったとき、むりにでも外食という事業投資をすすめるだろうか?というのが企業経営でおきそうな長期金利で経営のあり方の変化と言えそうです。

おそらくですが、家飯のレシピみたいに工夫したり手間をかけたりして、それなりに成果が見えたものだけを、選んで事業投資するなどになって行うことになったり、もしくは、外食でもお土産がもらえたりどこかにいったと話のネタになったり、といった複合的なニーズを満たすものが選ばれるようになると思います。

また、企業が抱える借金なども利息が高くなれば負担が大きくなるので、外飯的な事業投資も大事だけどそっちをさきに返さないと立ち行かないから、そういうのは減らす。となることも考ええられます。

「金利が変わると、お金の値段だけでなく、“正しいお金の使い方”まで変わる。」というとちょっと大仰な気がしますが、実際、置いておくだけで貯金が増えるなら、使わないで置いておいた方がいいよな。穴から出ていくものが多いからそっちを先に塞ごう。と考えることに近いものです。

貯金しておいて増えるなら、使うにしても、その増える額よりも多いものでないとなかなかGOしなくなる。ローンなどで出ていくお金が増えるなら、そっちを先にどうにかしてから使うようにするといった、そういう変化が、企業にもあると思っていただけるといいのかなと思います。

少ない投資から、より大きな成果を生み出す時代に

これまでは、人手が足りないから5人採用する。古くなった設備を新しくする。広告予算を前年より増やす。新しい事業を始める。

これからは、安定的な利回りで利益が期待できるのに、それを捨てるリスクを負ってやる価値ありますか?と問われるケースが増えそうです。

「必要だから」「売上が伸びそうだから」で進められた事業投資も、金利が上がった時代ではそう簡単ではありません。

まして借金やローンの返済金利もあがるため、回収見込みが甘い事業なら、そっちを先に解消したほうがよくないか?という、これまではあまり気にしなくてよかった選択を迫られるようになるためです。

お金を使うにしても、新しい設備を買うのか?人を採用するのか?は、金利上昇を超えるメリットがないとやりたくないというのが増えることになりそうですし、そういった整備や人への投資よりも借金を返して利息を減らしたり、預金や債券などで安定運用するほうがよくない?という声があがりやすくなるためです。

そのため今後の事業は、少ない投資から、より大きな成果を生み出す工夫が重要になります。

ただ、これはコスト削減ではなく、使うべきところを、これまで以上に選ぶ。という変化になるかなと思います。

いずれにせよですが、省人化、効率化かつ、一つの施策で連鎖してさまざまな複合ベネフィットがある。と見込める事業やサービスへの投資がより進むという感じになるのかなと思います。

サステナビリティも「いいこと」から「投資」へ

この変化は、サステナビリティにも及びそうです。

これまでは「環境に良いから」「社会的に必要だから」というなんとなくな理由でも、一定の予算を確保することができました。

しかし、資本コストを意識する時代になると、「その予算を使うことで、会社には具体的にどんな利益や価値が返ってくるのか?」という視点が、サステナビリティ施策にも求められるようになります。

だからといって、環境への取り組みが弱くなるとは限りません。

GX(グリーン・トランスフォーメーション)領域の排出量取引制度(GX-ETS)などでは、未達でペナルティに近いものが求められますし、世界的にもこういった基準はどんどんできてきています。

GX-ETSのペナルティとは?未達時の負担と企業リスクをわかりやすく解説

https://booost-tech.com/media/column-104/

なにより、ESG経営などで求められることで得られるメリットと、やらないことで現れるデメリットであれば、やったほうがメリットが大きい。という時流は大きく変わっていないためです。

むしろ重要になるのは、一つのサスティナブルな投資や取り組みから、複数の価値を生み出すことです。

一つの取り組みを複合的なサスティナブルの価値へ

これまでは、自然素材や廃棄素材を混ぜたアイテムやリサイクルされたものであればサスティナブルです。で、採用されてきたものが、それだけだとちょっとなぁ。となってくることが予想されます。

この予想は、金利の上昇によるものだけでなくサスティナブルなどのESG経営に関わるISSBやSSBJといった環境経営の基準の変化になるのですが、これまでなんとなくサスティナブルでもよかったものが、それは本当に?ちゃんと自然素材の出所は?といったことが問われ始めていることもあってのものです。

これまでは、サスティナブルであればリターンはそこそこでも、企業のイメージ向上やサスティナブルレポートに記載できるから、といったレベルで採用されてきたりが、これからは、金利上昇とサスティナブル要件の強化で、サスティナブルな取り組みであっても、利益に結びついたりサスティナブルレポート記載の基準に達していないと採用しにくい。という形になっていきそうです。

これに対しては、なんとなくサスティナブルから、しっかりサスティナブルで、レポート記載の基準にしっかりあう形のサスティナブルな取り組みにしていくことに加えて、直接的な利益に結びつきにくそうな取り組みであれば、複合的なサスティナブルに結びつけることで解決できそうです。

複合的な価値にまたがるサスティナブルとは

たとえばですが、私たちの木のノベルティグッズを使うと、問題になっている日本の森の問題の解決になります。これだけでも、サスティナブルな取り組みとして価値はあるのですが、いまの環境要件にあわせると、ちょっと弱いといいますか、なんとなくサスティナブルと言われてしまう可能性があります。

近年の環境経営の基準に合わせると、どこの県のどういう森の産地であることがわかり、木を切ったあとでそのあとで森に植樹がされるなどの保全がされることの証明などを求められたりします。こういった第三者の認証などで実証性といいますか証明性がこれにあたります。

ほかには、木の炭素固定によるCO2削減量であったり、生物多様性への貢献、調達リスクの低減、地域経済への還元といったサスティナブルレポートに記載できる項目を複数つくることや。

サスティナブルな取り組みが生物多様性や脱炭素の企業の取り組みとして社員教育や顧客とのコミュニケーションにつながること、顧客にそれらをつたえてブランド価値にまでつなげる。といった複合的な価値への訴求になっていきます。

脱炭素と生物多様性と、サーキュラーエコノミーをひとつに

これからは、

「環境に良いことをするサスティナブル」から、
「環境への取り組みを通じて、複数の企業価値を生み出すサスティナブル」へ。

近年では「Climate-Nature Nexus(気候と自然の統合)」という考え方も広がり、気候変動と生物多様性・自然資本を別々の課題としてではなく、相互に関係する課題として一体的に捉える動きが進んでいます。

こちらについて詳しく知りたいという方は下記の画像から資料請求のお問い合わせから閲覧できます。

たとえば、木のグッズや商品は、木材として大気中の炭素を製品中に炭素貯蔵することにつながります。それだけでなく、森の整備などで荒れた森を整えることで、動植物の保全につながります。もっというと、その木のグッズを回収などをして木粉にして違う製品にしたりするアップサイクルやサーキュラーエコノミーへと繋げる。までできると複合的で、深いサスティナブルな貢献になります。

こうすると、単に脱炭素だけ、生物多様性だけにとどまらず、価値が連鎖しESG経営の評価や、市場などへの理解も進み、返ってくる価値がより一層大きくなっていきます。

サステナビリティもまた、単発の社会貢献ではなく、企業が限られた資本をどこに使うのかという経営判断の一つになっていきそうです。

ノベルティも「配るもの」から「投資」へ

この変化は、ノベルティにも無関係ではありません。

これまでのように、「予算内で1万個つくって、配って終わり」というバラマキ的な施策では、「その予算、ほかの安全資産に置いて利益得たたほうが良くないですか?」と問われる場面が増えていくためです。

だから、これからのノベルティに必要なのは、単なる配布物ではなく、使った予算以上の価値を生み出すことです。こう書くと、なんかノベルティ受難の時代かなとおもわれるかもしれませんが、すでに起きてきてる変化でもあってですね。

これまでの大量生産・大量配布のバラマキ型のノベルティから、

環境時代の適量生産・適量配布でしっかりと意味を伝えるノベルティに

といったような選択が一層増えていくと言う感じです。

たとえば、ばらまきのノベルティグッズの課題は、認知がどこまでひろがったのか?配ったお客様の意識変容や行動変容にどれだけつながったのか?がわかりにくい。というものがありましたが、これをデータ取得でトレースできると、ただ配る。からマーケのデータとして資産になり、投資の価値が高まります。

ほかには、販促や認知だけでなく、配った後の顧客とのコミュニケーション、サステナビリティ意識の伝達、地域材の活用などでローカルプライドを刺激する、環境教育となる、行動変容としてリピーターが増える。こういったデータ取得や、サスティナブルに接続するPRなど、ノベルティに複数の役割を持たせることで。

ノベルティは、

「モノを配るため」ではなく、「複数の企業課題に働きかけるため」に変わります。

資本コストを意識する時代だからこそ、ノベルティもまた、目的と成果を説明できる「投資」へ変わっていく必要がありそうです。

事業、脱炭素、生物多様性、地域、顧客接点――つなげてみると「木」が見えてくる

事業のまとめでは、より効率的な事業、一つのアクションで複合的な利益が見込めるものを選んでいくようになる。

サスティナブルのまとめでは、環境の取り組みを通じて、複数の企業価値を生み出すサスティナブルが選ばれるようになる。

ノベルティも、複数の企業課題に働きかけるノベルティが選ばれるようになる。

というようなものでした。

もちろん、すぐにこういうった状況になるというわけではなく、さまざまなステークホルダーなどからの圧力などでじわじわとそういうケースが増えてくる。という流れになってくるのではないかなと思います。

身近な変化は、おそらくですが、これまではOKで進んでいたものが、これってどうなん?と聞かれるケースが少しづつ増えてきて、これだとちょっとと、言われて見直しを迫られるようになっていくことになると思います。

ここまで書くと、なんかどこかで、似た体験したなぁ、と思われることがあると思います。

そう、それがSDGsが広まったころのノベルティです。

当時も、それまでは普通のノベルティでよかったのですが、SDGsの広まりに合わせて、SDGsに貢献しないと。になり、SDGsだけでなく、脱炭素として樹脂ではだめです。とかになっていき、FSC®︎認証がないと、といった認証でノベルティとしての機能だけでなく、SDGsやサスティナブルなどの消費者への訴求、さらに、ESGなどにつながるようにといった複合要素が求められてきています。

ノベルティでは、これを踏まえて、生物多様性なども取り込んでいけると、この時流に合わせられるかもしれません。なんせ、生物多様性は、取り組むのがかなり難しい領域でもあるためです。

なお、ESGなどをされている企業では、脱炭素への対応だけでなく、生物多様性や自然資本、地域との関係づくり、顧客とのコミュニケーションなど、さまざまなテーマへの対応が求められています。

これらを一つひとつ別の施策として進めれば、そのたびに予算も人手も必要になります。

できれば、一つの取り組みから、できるだけ多くの価値を生み出すことはできないかとかんがえていくと。

森林や木材は意外なほど多くのテーマとつながっています。

適切に管理された森林から木材を使うことは、森林資源の循環につながります。森林を健全に維持することは、生物多様性とも関係します。地域材を使えば、地域の林業や経済との接点も生まれます。

さらに、それをノベルティとして顧客に届ければ、単なる素材調達では終わりません。

「なぜこの木を使ったのか」
「どこの森林から来たのか」
「使うことでどんな地域や自然につながるのか」

まで伝えることで、環境への取り組みを顧客とのコミュニケーションにも変えることができます。

つまり、木製ノベルティだから環境に良い、という単純な話ではありませんが、脱炭素、生物多様性、地域との関係、顧客とのコミュニケーション。それぞれを別々に考えるのではなく、一つの施策として束ねていくと、「あれ? その接点として、木や森林ってかなり相性がいいのでは?」というところにたどり着きます。

と、ちょっと手前味噌な話になってきたので、この辺りで終えます。

資本コストを意識する時代だからこそ、ノベルティにも、一つの予算から複数の価値を生み出すことが求められる。

木や森林は、脱炭素や生物多様性を一つでみていくワンネイチャーという文脈にあわせてそのための有力な選択肢の一つになっていくのかもしれません。

では、最後までお読みいただきありがとうございました。

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