この5年くらいで急激に環境への意識がたかまり、SDGsはもちろんのことESG経営、カーボンニュートラル、さらに政府主導で環境経営や脱炭素をめざすGX(グリーン・トランスフォーメーション)と、東証プライム市場に上場されている企業ではTCFDに準じた炭素関連の対応が義務化されるなど、企業経営に環境と社会への配慮が求められるようになってきました。
一方で、世界を見ていきますとちょっと事情が変わってきます。
欧州ではファッションアパレル関連を中心にして、この衣類はリサイクル素材〇〇%とサスティナブル訴求をおこなうと、結構売れる。とあって、サスティナブル販促に注目が集まっています(もちろん、この実態が伴っていないと罰則をうけますが…)。
地域にもよりますが、消費の第一志向に「環境への配慮・サスティナブルであること」をもって物を買う人が、日本以外の国々ではかなり多いようです。
一応データとして、日本ではSDGsやサスティナブルであることが消費行動に直結するか?と、世界の比較をしました。
例えば、日本ではサスティナブルであることをなにかものを買うときの最優先事項にするという人は5%程度にとどまります(Z世代でも9%程度)。
この数字は、先にあげた欧州はおろか隣国の中国(20%台)と比べても1/5 程度で、日本の一般消費者の環境への意識は世界的に見ても低いほうです。
世界的な経営コンサルパートナー「サイモン・クチャーによる調査では、消費者の34%がサスティナブルな商品やサービスを選び、消費したいと答えた。といいます。
BUSSINESS WIRE
https://x.gd/r3CmA
国や地域によってすごいところでは85%もの人がサスティナブルや環境配慮のアイテムを優先的に購入や検討を行うといい。
Z世代においては、環境によいのであれば、環境配慮されていない同等品にたいして25%くらいは高くても優先的に購入する傾向があるという報告書をまとめています。
もちろん、これらの海外のデータと日本のデータは同じ指標を持ちられている調査ではないため、直接比較はできませんが環境販促の時代はたしかにきています。
SDGsとサステイナブル消費の重要性
先にもあげましたが、欧州では、アパレル関連を中心にしてサスティナブルであることをプライスタグなどに表示しておくだけで、売れ行きが結構違う。といいます。
これを裏付けるように、日本では5%前後の人しかサスティナブルや環境への配慮がされていることを消費の最優先事項にしている人はいませんが、海外では34%。中国でも20%近い数字があるというデータがあります。
プライム市場へ上場している企業にTCFDに準ずるレベルで脱炭素(カーボンニュートラル)経営が求められる時代もあって、日本も海外のように環境やサスティナ配慮が消費動向の強い判断基準となっていくことは想像に難くありません。
たしかにいまのところ、日本では、「そこまで環境に関心がない。」というステータスで、強く強調しても採用力の強化として企業イメージがよくなる。というちょっと抽象的で数値で計測、測定しにくい範囲でのことにはなります。
ただ、スタートアップでアパレルブランドや化粧品ブランドのD2Cでは、環境に配慮した商品やサービスがかなり増えてきています。
私のつかっている財布は、車のシートベルトやシートなどを回収して形をかえたアップサイクルのアイテムですし、途上国へしっかりとした雇用形態、報酬形態で、職人や縫製技術の向上といった支援を含みフェアトレードをこえたバッグブランドなど、以前から展開されているブランドだけでなく、新進気鋭のブランドでもそういったものが増えてきています。
世界におけるサスティナブルな消費のトレンド
さて、世界での事例をいくつか見ていきます。
The Sustainable Agency Sustainability Marketing Campaigns – 4 Clever Examples
https://thesustainableagency.com/blog/sustainability-marketing-campaigns-examples/
まずは、新規顧客を176%にした事例です。
日本でも人気のポロシャツメーカー様で、企業のモチーフにある動物を含む絶滅危惧種を10種印刷し、収益をその動物のために寄付しています。この販促はSNSでも大変注目されて120万インプレッション(表示回数)、メルマガなどニュースレターへの登録者は300%に増加した。といいます。
もちろん、マーケティングがうまかった。という見方もできますが、あげるのがむずかしい新規顧客獲得で176%UPというのはとてつもなく大変な数字です。
次に有名なところでは、世界的なアウトドアブランドで「わたしたちの商品を買わないで」という広告を出稿してSNSを中心に広まって、むしろ顧客を増やした。といいます。
これらに共通することとして、「セールをしない」ことが顧客の理解からリピーターにつながる。など、これまでのマーケティングやセールス、VMDのあり方がこれからの時代には大きく変わっていくかもしれません。
ただ、気になることとしては、北欧を中心にしてアパレル系のサスティナブルブランドに、サスティナブル販促を行うのであればその実態を示しなさい。という指針が出てき始めていることです。
日本では、まだ強くはないですが、「この服は、100%サスティナブル素材です。」とタグに入れるだけ、もしくはブランドコンセプトに掲げるだけで売上が上がる。となれば実態はどうであってもその手法をとろう。という企業などは出てきてしまうと思います。
グリーンウォッシュと呼ばれないように、適切な手法で、実態をともなった環境販促が求められそうです。
日本における環境販促の取り組み
遅れているとはいっても日本でもたしかなサスティナブルな事例があります。
富士経済の調査によると、サスティナブルフード(パッケージの環境配慮や簡易包装、第三者認証によるグリーン調達、生産者への搾取的ではないフェアな取引など)市場は2021年に1 兆6千万円を超えています。
また、日本で前年比121%という売上に貢献した事例も確かに存在します。
Energy Shift 「サステイナブルが売り上げになる時代 日本ロレアルが前年比121%達成した理由」
https://energy-shift.com/news/0e95a9f4-2dad-4f76-a1a3-4389c3084d75
とくにZ世代は、環境消費への興味関心がたかい傾向があります。これは世界でも同じ傾向があります。
思い返すと、数年前に高校生があるお菓子メーカーにプラスチック梱包を見直すように署名活動を行なってニュースになっていました。
SNSでは、賛否入りまじっていましたが、これがZ世代の環境意識であり、消費志向といえます。
テレビCMやYoutube 広告でも、環境への配慮、炭素削減はもちろん、持続可能な農法で作っていますなどの言葉が入るようになってきています。
単に、企業のポーズやESG経営でステークホルダーに向けたメッセージなどではなく、たしかにそれを伝えることで売上にすくなくない影響があるといえそうです。
サスティナブル消費を促すマーケティング戦略
とかく、サスティナブル消費や、環境販促がなんとなく力がありそう。というのは理解できた。と、でもどうやったらいいんだい?という方むけにあれこれと考えていきたいと思います。
いや、時代が環境経営の時代だ。プライム市場の企業ではTCFDに準ずるレベルで脱炭素のことを取り組まないといけないんだ。といったことは一旦置いておいて、シンプルに誰でもできて、簡単な手法をお伝えします。
いや、ストレートにいいます。手前味噌ですが、
弊社の商品を用いて、販促、集客、販売を行うこと。ただそれだけです。
私たちのアイテムは、本気で自然にいい、環境にいいを目指しています。エコプラスチックアイテムも自然素材を混ぜる比率も51%と、他社商品とぜひ比べていただきたいレベルで自然素材を配合しています。
ただ、私たちがいくら言っても手前味噌をこねくり回すだけになってしまうので、お客様の声:株式会社キャドセンター様から
「いまのSDGsや環境配慮などの流れが強くなる以前からの取り組みでほんもののSDGsの会社だと思います」を引用させていただきます。
株式会社キャドセンター様|SDGs対応のおしゃれなノベルティ実績事例紹介
いろんな、環境にいい。SDGsに貢献する。といった販促品や商品がとにかく増えてきました。
わたしたちも、お、この商品めっちゃ環境にいいじゃん、このサービスのサスティナブルですごいね。と思うものがある一方で、「え?実態どうなの?」という商品も出回っています。
先にもあげましたが、北欧では、環境にいい。リサイクル素材〇〇%といったサスティナブル訴求については、その実態を占めて、提示せよ。という動きが強くなってきています。
もし、環境販促を試したい!でも、いろいろめんどいし、できれば企画や商品選定、手法までアドバイスをもらいつつ、丸投げしたい!という方もぜひ一度お問い合わせください。
丸投げについては、「メロスは激怒した、おもしろいノベルティを考えてよ。という無茶振りに。」をご覧ください。
おすすめ商品
ここからは、弊社のなかでおすすめのアイテムをいくつかピックアップしていきます。
ノベルティ、販促品としておすすめのアイテム。
販売商品、OEMとしておすすめのアイテム。
また、両方ともにおすすめのアイテムの3パターンを5商品を取り上げています。
ノベルティ、販促品としておすすめのアイテム
ノベルティや販促SPグッズは基本的には自分では買わないけれど、もらえたら使う。というのものが喜ばれる傾向があります。
そこを抑えつつ弊社の人気商品を紹介いたします。
ヒノキスマホスタンド
https://eco-pro.ne.jp/product/jb305/
シンプルな見た目で、名入れやデザイン印刷をした企業のロゴや屋号などが映えて、長く使ってもらいやすいアイテムです。
QRコードを印刷したりもできるので、カスタマーサポート窓口などを印字しておくことで長期有料顧客からのインサイトを漏らさずに抑えることにも役立てることができます。
チューブ絞り
https://eco-pro.ne.jp/product/jb486/
こちらも自分では買わないけど、もらえたら使うしうれしい。そんなアイテムです。
形をある程度自由に変えられるので、企業のキャラクターなどで形を変えてつくることができます。
SDGsやサスティナブルの観点でしっかりと使い切ることでの環境貢献も訴求できます。
販売商品、OEMとしておすすめのアイテム
販売する商品の場合、木がもつ原料の良質さなどをしっかりと訴求できるアイテムが選ばれがちです。
環境にもやさしく、販売実績も高いアイテムを紹介します。
ヒノキのエッセンシャルオイル
https://eco-pro.ne.jp/product/jb361/
仁淀ブルーと呼ばれる清流が育んだ四万十の百年檜。その芯材だけを用いて丁寧に抽出したエッセンシャルオイルです。
ブレンドでオリジナルのオイルをつくることも可能ですが、香りの人気パターンを抑えたラインナップでなら低価格で提案も可能です。
ブレンドエッセンシャルオイルはこちら
卓上カレンダー
https://eco-pro.ne.jp/product/jb252/
カレンダー?年末に配られるあれ?と思われるかもしれません。
ですが、販売される商品としての実績もたくさんあり、予約で売り切れてしまった。ECサイトの新規顧客の獲得に貢献してくれた。といった実績もたくさんあります。
株式会社ヤマップ様実績 「ECサイトの新規顧客受注UPに貢献」
豊島様 山岳写真のオリジナルグッズ カレンダー作成実績 「予約完売実績。山岳写真の映えるシンプルカレンダー」
両方ともシンプルなデザインがとても好評です。
ノベルティでもOEMでも好評のアイテム
カレンダーも同様なのですが、木のプラスチックをおすすめします。
Kitto+ 木粉のタンブラー
https://eco-pro.ne.jp/product/jb534-1/
通常エコタンブラーやサスティナブルタンブラーというと、コーヒーの廃棄豆などをあつめてと言うものが一般的ですが、回収の手間や負荷がかかったりします。
私たちは、そんな回収コストやカーボンフットプリントを抑えるため、自社で木製品を作る際に発生するおがくずをつかってつくっています。
また、類似製品の自然素材含有率15%-30%のなか、51%と半分以上を木粉でつくったタンブラーです。
ノベルティとしても実績豊富
フルタニランバー様OEM販売事例 「イベントで販売したらもう売れてしまいました。」
SGホールディングス様内定者記念品事例「かわいいと声が上がりました。」
まとめ
世界のサスティナ消費、ノベルティ販促でSDGsや環境配慮は?でした。
ほんの4,5年前と比べても圧倒的に環境への配慮が企業経営に求められつつあります。
世界がこうだから、日本も。という感じに聞こえるかもしれませんが、海外にビジネスの基盤があったりする場合には、こういった環境への対応はほぼ必須と言えます。
ESG関連投資が世界の4割に拡大
新卒採用シーン、株価への影響だけでなく、このまま進むとサスティナブルでないとものが売れなくなる時代。というのも普通にきてしまうかもしれません。
これからどうなるのか?世界の環境関連ニュースだけでなく、いろんな業界などのトレンドをおいながら書いてきます。
では、最後までお読みいただきありがとうございました。
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