
今回のお客様インタビューは、全国で保育園・こども園をはじめとした保育事業、障がい福祉事業などを展開されている社会福祉法人 檸檬会様です。
檸檬会様では、「ソーシャルインクルージョンの実現」をビジョンに、「レイモンドほいくえん」や「れもんのこほいくえん」などの保育事業をはじめ、障がい福祉事業(児童発達支援、就労支援、グループホーム等)、インターナショナルプリスクール、学童クラブなど、多角的な教育・福祉事業を全国12都府県にて約90の拠点展開されています。
2023年には、奈良県の大学跡地を利活用した教育・福祉の総合コミュニティ「ソーシャルインクルージョンヴィレッジ」をオープン。「ここで働き、学び、遊び、交流する。すべての人が躍動できる社会」をコンセプトに事業展開をされています。
様々な事業運営を通じ、社会課題の解決に取り組み、誰もが手を取り合える社会づくりを目指している檸檬会様。
毎年3月、全国の保育施設で卒園を迎える子どもたち。今回、卒園の児童・保護者、ご家族の皆さまへ卒園記念品として、ひとりひとりへ贈られたのは、子どもたちだけでなく、保護者の方やご家族にも長く使っていただける、サステナブルなマグカップでした。
この卒園記念品に込めた想いや、弊社を選んでいただいた理由、そして檸檬会様が大切にされている探究的な保育とSDGsの取り組みについて、社会福祉法人檸檬会 広報企画室 ご担当者様にお話を伺いました。
インタビュー
社会福祉法人 檸檬会
広報企画室
K.R 様
卒園する子どもたちと、支えてきたご家族へ
檸檬会様では、全国に保育園・こども園などの施設を展開されています。
毎年3月の卒園式では、各園から卒園する子どもたちへ色鉛筆やスケッチブックなどのプレゼントが贈られていますが、それとは別に、法人本部としても「何か記念に残るものを贈りたい」という想いがありました。
当初は、卒園するお子さま向けの記念品として検討が始まったそうです。
企画を進めるなかで見えてきたのは、お子さまだけでなく、その成長を日々支えてきた保護者の方々の存在でした。
「保育園時代って、お父さん・お母さんにとって本当に大変な時期だと思うんです。長いと赤ちゃんの頃から6年間通うので、保育は保護者やご家族の方の協力なしには成り立ちません。だからこそ、“卒園のお祝い”とあわせて、保護者の方へ“お疲れ様でした”という気持ちも込めたいと思いました。」
そのため今回の記念品は、明確に「子ども向け、保護者向け」と銘打つのではなく、お子さまも保護者の方も、ご家族で一緒に使えるものとして検討されました。
卒園の記念でありながら、日々の暮らしのなかでも使えるもの。
お子さまの成長の思い出と、ご家族への感謝が重なるアイテムとして、今回のグッズ制作が始まりました。
子どもも大人も使えて、長く愛着を持てるものに

今回のグッズ制作で檸檬会様が大切にされたのは、単に「記念品らしいもの」を作ることではありませんでした。
重視されたのは、次のような視点です。
子どもも大人も使えること。愛着を持って長く使い続けてもらえること。記念として取っておけること。そして、もらって本当に嬉しいものであること。
「せっかくなら、喜んでいただけるアイテムを贈りたかったんです。だから、ちゃんと使えて手元に残したいモノを、という想いがありました。」
今回のカップには、檸檬会様のマスコットである「レイモンドちゃん」のイラストと、「LEMONKAI 2025」の文字が入っています。
レイモンドちゃんは、檸檬会様の園に通う子どもたちにとって、とても身近な存在です。
園の壁に描かれていたり、指定のTシャツにあしらわれていたり。子どもたちはみんな、レイモンドちゃんとともに育ってきました。
「レイモンドちゃんは、レモンの妖精であり子どもたちを見守っている存在です。ただ、普段からグッズを販売しているわけではなく、法人がオフィシャルで作らない限り手に入らないものです。記念のマグカップとして卒園後も生活の中にあれば、園で過ごした時間の思い出として残るのではないかと思いました。」
卒園後も、日々の暮らしのなかでふと目に入る。
そのたびに、保育園で過ごした時間や、子どもたちを見守ってくれていたレイモンドちゃんの存在を思い出せる。
今回の記念品には、そんな温かな意図が込められていました。
さらに、檸檬会様では法人全体としてSDGsにも取り組まれており、記念品もその考え方につながるものであることが重視されました。
1000個規模への対応、納期、予算、そしてサステナブルなものづくり
「いろんな相談を、柔軟にご対応いただけました。」
檸檬会様に弊社を選んでいただいた背景には、以前の制作実績がありました。
昨年度、卒園記念品として、弊社の間伐材を使ったカレンダーを制作されたことがあり、その実績が今回の安心感にもつながっていたそうです。
今回の制作でまず大きな条件となったのは、数量でした。
今年の卒園児は、約900名。卒園式に出るお子さま全員へプレゼントするため、約1000個規模で対応できることが必要でした。
「他社さんでは在庫が何個までといった制約もありました。その点、御社は1000個という数に対応できるというところが大きかったです」
さらに、卒園式に間に合わせるための納期、限られた予算内で実現できることも重要なポイントでした。
卒園記念品は、卒園式という決まった日に必ず必要になるものです。
そのため、納期に間に合うかどうかは、商品そのものと同じくらい重要な条件になります。
「納期や予算の面でも相談でき、昨年度の実績もあったので安心感がありました。柔軟に対応していただけること、そしてサステナブルなものづくりの考え方に共感できたことが決め手でした。」
必要な数量への対応、納期への安心感、予算面での調整、そして環境配慮素材を用いたものづくり。これらが重なり、今回の卒園記念品として弊社商品をお選びいただきました。
細い線まできれいに表現されたレイモンドちゃん
今回の記念品選びで、檸檬会様が特に注目されたのが素材の配合比率でした。
他社のバイオマスプラスチック製品では、バイオマスやリサイクル材料の配合率が15%前後と低いものも多く見られたそうです。
そのなかで、自然素材として木粉を51%以上使用している点が決め手の一つになりました。
「51%以上が自然素材というところを見て、『これにしよう』となりました。」
一方で、デザイン面では不安もありました。
カップに入れるレイモンドちゃんのイラストは、手描きの細い線で構成されています。
小さな印刷面に、その繊細な線がきれいに出るのか。と心配されていたそうです。
「このサイズで、レイモンドちゃんの細い線がきれいに出るのか不安でした。でもサンプルが届いたとき、想像以上にきれいで驚きました」
完成したサンプルは、大阪本社のメンバーにも共有されました。
見た目のかわいらしさだけでなく、手に取ったときのさらさらとした温かみのある質感も好評だったといいます。
「これならもらったら嬉しいよね、という反応でした。見た目も素敵ですし、手触りも温かみがあってよかったです」
さらに、卒園式まではシークレットにしていたにもかかわらず、社内の他部署からも反応がありました。
「イベントやお土産にも使いたいから、多めに作っていませんか?という声も聞かれ社内でも注目されていました。」
卒園記念品としてだけでなく、檸檬会様のブランドや想いを伝えるアイテムとしても、社内外で関心を集めるグッズとなりました。
子どもたちの「なんで?」から始まる、檸檬会様のSDGs
檸檬会様にとってのSDGsは、先の環境への配慮だけにとどまりません。
子どもたちが大人になって生きていく未来につながる取り組みであり、日々の保育のなかに自然に根づいているものです。
檸檬会様の保育では、子どもたちの興味や関心を大切にされています。
たとえば、子どもが「なんで?」と疑問を持ったとき、すぐに答えを教えるのではなく、「なんでだろうね」「調べてみようか」と、子どものつぶやきを拾い、一緒に考えるところから始まります。
こんなユニークな事例が、実際にあったそうです。
・身近な自然にたくさん触れ、そこから気づきを得る。
・散歩で通る海や川のゴミ拾いから、海洋プラスチックや環境について学ぶ。
・保護者も巻き込み、サイズアウトした子ども服を海外に送る活動。
・お菓子の原料について気になり、お菓子屋さんやパン屋さんへ話を聞きに行く。
身近なことから、子どもたちと保育者がいっしょに考え、話し合い、さまざまな活動につながっているそうです。
「身近な物事への関心から、子どもと一緒に考え、活動につなげていく。ここからこんな活動につながったんだ!という驚きもよくあります。」
大人が用意した答えを教えるのではなく、子どもたち自身の「知りたい」「やってみたい」という気持ちから始まる。
その探究的な保育の延長線上に、檸檬会様のSDGsの取り組みがあります。
今回の卒園記念品もまた、そうした取り組みと同じく、子どもたちの未来や、ご家族の暮らしに寄り添うものとして選ばれました。
まとめ
今回のインタビューを通じて印象的だったのは、檸檬会様の記念品づくりが、単なる「卒園式の配布物」ではなかったことです。
そこには、卒園する子どもたちへのお祝いはもちろん、日々の送り迎えや園生活を支えてきた保護者の方々への感謝とリスペクトがありました。
子どもも大人も使えること。長く愛着を持ってもらえること。卒園後も思い出として残ること。
そして、檸檬会様が大切にされている子どもの主体的な取り組みをもとにしたSDGsや探究的な保育の考え方につながっていること。
その一つひとつを大切にしながら選ばれたのが、今回のサステナブルなカップでした。
レイモンドちゃんが描かれたカップは、卒園後の暮らしのなかでも、子どもたちやご家族のそばに残り続けます。
ふと手に取ったとき、保育園で過ごした日々や、子どもたちを見守ってくれていた存在を思い出す。
そんな温かな記念品づくりに携わらせていただけたことを、私たちも大変嬉しく思います。
大変嬉しく思います。








